京都・「芙蓉園」～シンプルなれど、忘れ難い味わい～
◆ 鳳凰蛋
こちらでは、名物の鶏肉入り卵焼き、鳳凰蛋を食べてみたかったのです！油通しした鶏肉と玉葱が、半熟状の卵でとじてあり、さらに醤油と砂糖、鶏がらスープで味付けされています。
スープはとろみがついていて、卵を3個も使った卵焼きはふわふわ。熱々を口に運ぶと、舌触り滑らかで、つるんとした喉越しです。一口目は、玉葱の甘みだけではない、しっかりした独特の甘味にびっくり。しかし、甘さの後に来る鶏ガラの風味、卵のまろやかさが相まって、不思議とあとを引く味わいに夢中になってしまいました。シンプルなのに味わい深く、なるほど、人気メニューというのも頷けます。
スープはとろみがついていて、卵を3個も使った卵焼きはふわふわ。熱々を口に運ぶと、舌触り滑らかで、つるんとした喉越しです。一口目は、玉葱の甘みだけではない、しっかりした独特の甘味にびっくり。しかし、甘さの後に来る鶏ガラの風味、卵のまろやかさが相まって、不思議とあとを引く味わいに夢中になってしまいました。シンプルなのに味わい深く、なるほど、人気メニューというのも頷けます。
◆ 酢豚
京都の昔ながらの酢豚は、野菜が入らないこのタイプが多いようですね。こちらも甘酢あんなのですが、酸味もしっかり効いた、甘酸っぱさの加減が絶妙。特筆すべきは肉質で、脂身がほとんどない豚モモ肉が柔らかく、旨味たっぷり。甘酢あんがしみた豚の唐揚げから、じゅわっと旨味が溢れ出て、久しぶりに、美味しい酢豚を頂いた感激に酔いました。
◆ 春巻
食べたかったのはこのタイプ！シャキシャキの具がきっちり巻かれ、一口サイズにカットされた春巻です。中身は、豚肉、筍、海老、椎茸、葱と具沢山ですが、あっさり風味で香ばしく、いくつでも食べられそう。
◆ 炒飯、シュウマイ、春雨サラダ、大根スープ、漬物、杏仁豆腐
「芙蓉園」さんはセットが充実していて、ランチセットも、シュウマイと春雨サラダ、大根スープに漬物、と副菜がいっぱい付いてくる上に、デザートの杏仁豆腐まで！大根スープも驚くほど実がたっぷりで、セットのサイドメニューとしては破格の豪華さです。
さらに、プラス料金で、ご飯を炒飯に替えてもらえるので、パラパラ感がたまらない美味しい炒飯を堪能。お隣のサラリーマン風のおじさまは、鳳凰蛋とご飯、チャーシュー麺という、がっつりなセットをオーダーされていました。麺も美味しそうでした！
さらに、プラス料金で、ご飯を炒飯に替えてもらえるので、パラパラ感がたまらない美味しい炒飯を堪能。お隣のサラリーマン風のおじさまは、鳳凰蛋とご飯、チャーシュー麺という、がっつりなセットをオーダーされていました。麺も美味しそうでした！
鳳凰蛋も酢豚も、今まで出会ったことのない、初めての味だったのですが、なぜか懐かしさを感じる、ほっと出来る味わい。他にも気になるメニューがたくさんありましたし、サラダやスープなど、脇役まできっちりと美味しいのも魅力的。近所にあったら絶対通ってしまいそうなお店です。
カウンターに座ったので厨房の様子が良く見えたのですが、人柄がそのままお顔に表れたような柔和な笑顔のご主人と、一見無愛想に見えて細やかな気遣いをして下さった奥様が、作業の手を止めることなく、とても仲良さげに会話されていたのが印象的でした。お二人の醸し出す温かな雰囲気が、お料理の優しい味わいにも、店内の居心地の良さにも、反映されているような気がします。
時間的制約があって、たった3軒しか回れませんでしたが、「芙蓉園」さんの、あっさりなのに印象深いお料理が、今回の京都中華しばりの旅で、一番忘れ難いものとなりました。まだまだ奥深そうな京都中華、これからも開拓していきたいと思います。ごちそうさまでした。
2015年12月某日の旅先： 京都・河原町「芙蓉園」さん
