無芸大食・読書亡羊~美味しいものと本と旅~

美味しいものと本と旅が至福であり、生きがい。インスタ映えや星の数じゃなく、自分がいいと思えたものとの出会いを綴ってゆきたいです

西荻窪「Bistro Sans Le Sou(ビストロ サン・ル・スー)」

先日、休業を決断されたお店へのエールを綴ったばかりだが、嬉しいことに 「Bistro Sans Le Sou(ビストロ サン・ル・スー)」 さんがテイクアウトを実施してくれた!
ひとまず3日間だけの提供で事前予約が必要とのことだったので、予約受付時間開始すぐに電話して昨日受取に。

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 ◆特大ハンバーグ
「サン・ル・スー」さんのメニューにハンバーグの記載があった記憶はないのだけど、こんな初めましての出会いにワクワク。

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なんとフォアグラ、トリュフ入り!そして「特大」の冠に偽りナシ、拳大を上回る驚きの大きさは、その量450g。クリーミーなポテトピューレとクレソン、ポーチドエッグ添え。これで1500円はお値打ちだ。お店で食事する時にも、そのサービスの良い量とお値段以上の満足感に感動するが、テイクアウトでもそのサービス精神をいかんなく発揮して下さる。感謝。

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ご覧の通りお肉みっちり、フォアグラとろーり。ワインの香りもふくよかなデミグラスソースはお店でもパンで拭って頂いてしまうが、自宅でももちろん一滴も余すことなく堪能。確かな満足感と深い口福を得られる「サン・ル・スー」さんらしさ満載のハンバーグだった。
メニューの謳い文句には、「賄いNo.2!」とあったけど、スタッフの方、いつもこんな美味しいもの食べてるの…(羨)?
 
◆自家製パン詰め合わせ

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お店で頂く場合は、10種近くのパンが載ったバスケットから自由に選んでサーブしてもらう方式。追加も可能なのだが、パンを食べすぎて肝心のお料理が入らないとまずいので、いつもほどほどにセーブしている美味しい自家製パン。詰め合わせをお願いしたら、プチフランスパン×2、プチ食パン×2、青のりパン×2、とどーんと10個も♩このパンを自宅で頂けるのは、とてもとても嬉しい。
 
◆本日のスープ(野菜のクリームスープ)
個人的に「サン・ル・スー」さんのスープの美味しさには絶大なる信頼を寄せていて、とりわけこちらのスープ・ド・ポアソンは私の中でのNo.1だ。この日テイクアウトしたスープは野菜のクリームスープ。滑らかな口当たりと裏ごし野菜の優しい甘味に口内が癒された。
 
まさか「サン・ル・スー」さんのお料理を自宅で堪能できるなんて!という喜びは言うまでもないが、実はテイクアウトの際にマダムにお会いできた嬉しさもひとしおだった。
 
当初テイクアウトをやる予定はなかったそうだが、お客さんのリクエストに応えて腰を上げて下さったものらしい。声が届いて良かった!「馴れてないことしててんてこ舞い」と仰ってたが、変わらぬ快活なお人柄に再会したことで、諸々の不安な気持ちが束の間払拭された。
 
今後もテイクアウトを続けていかれるかは不明だが、次回のチャンスがあれば「賄いNo.1!」とされていたビーフシチューを頂いてみたいなぁ。
 
ごちそうさまでした。

西荻窪「RONDINE(ロンディネ)」

引き続き#西荻お持ち帰りグルメにお世話になる毎日。勤務先の指示により2月末から在宅勤務を続けているが、Web会議や電話連絡・チャットも多くて意外と忙しく、目下コーヒーブレイク中の楽しみは、その日のテイクアウト先選び。
 
お気に入り店のインスタやTwitter、そして実店舗をお持ちだった頃からフォローしている西荻案内所さんのリツイート情報(大変お世話になってます)などもこまめにチェックしつつ、前夜から大体お店の候補を決め、当日各店のメニューを見て決定。悩ましくもワクワクするひとときだ。
 
仕事が立て込むとテイクアウトに伺える時間も限られるので、電話予約して取り置いて頂けるシステムがあるお店は、「まだ残ってるかな?」とハラハラせずに済むという精神衛生面でも大変ありがたい。
 
西荻窪ではイタリアンも選び放題だ。気分に合わせてこの日は「RONDINE(ロンディネ)」さんでテイクアウト。

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◆本日のパニーノ・自家製鴨スモーク+ルッコラ+トマト
外側カリッと香ばしく中ふかふかのフォカッチャに、とろりチーズ、鴨スモークとたっぷりのルッコラ&トマト、仕上げにシュレッドチーズ。具が収まりきらない想像以上のボリュームも嬉しいが、オリーブオイルやローズマリー、鴨スモークなどの重層的な香りも素敵なパニーノだ。

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イートインメニューにあったとしても、ふだんお店で頂く時はパニーノよりもパスタを選んじゃうことが多いので、テイクアウトならではの新しい美味しさを発見出来た気がして嬉しい。
 
◆前菜の盛り合わせ
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以前お店で盛り合わせを頂いた時に、スモークサーモンやホタテのカルパッチョなどの魚系・パテやハム等の肉系どちらも美味しかったので、テイクアウトでもオーダー。
 
ズワイガニと蟹味噌のタルト

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蟹味噌好きとしては、字面からしてスルー出来ない一品。さくさくパイに濃厚な蟹味噌オトナのキッシュ然としていてワインを呼ぶ。リッチなおつまみのおかげで家飲みも豪華に!
 
実は「RONDINE(ロンディネ)」さんを訪問したのはかなり前。その時は、炙り鯖の季節野菜仕立てや、からすみのパスタ、海老と長葱のアメリケーヌソース、ザブトンのタリアテーレ等を頂いた。盛り付けは見目麗しくもシンプルで真っ直ぐな味わいが私好みだった。良心的なボリュームと居心地の良いお店の雰囲気も気に入っていながら、タイミングを逸してなかなか再訪出来ていなかったお店だ。
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あの美味しいパスタをまたお店で頂ける日はまだ先になりそうだが、在宅勤務期間は更に5月末まで延長となったので、個人的にはもう数ラウンドお世話になること間違いなし。給付金が一律支給されたら寄付+西荻窪の応援費用に充てるつもりなので、その時はアンティパストのみならずセコンディも欲張っちゃおう!
 
ごちそうさまでした。

ロンディネイタリアン / 西荻窪駅
昼総合点★★★☆☆ 3.8

休業を決断されたお店への愛をこめて

2018年1月に父が亡くなるまでの2年、私の日常はそれまでと大きくかけ離れ、特に最後の半年は完全に介護中心の生活となった。詳細は省くが、施設に預けたり入院させられる状況ではなかったため、疲弊しての共倒れにならぬよう都内に住む家族総出で万全の協力体制で臨んだ。負担を分散出来る状況は幸運だったが、趣味の旅行や、一番の愉しみである食べ歩きに割く余裕は当然なかった。時間的な制約、他の家人への遠慮以上に、気懸りをさっぱり捨てて愉しめる心境にはとてもなれなかったのだ。介護鬱とまではいかなくとも、ゴールが見えない日々は肉体的な疲れが蓄積し後ろ向きな感情に流されやすいので、ようやく確保できた時間は体と心の休養が優先だった。
遠方に出掛けて予約した店を訪れ、グラスを傾けながらゆったりと食事と会話を楽しむ状況が叶わない状況下ではあったが、だからこそ、大好きな飲食店が集まった西荻窪が自分の住まいである幸せが身に染みた。どうにか2時間足らずの時間が確保できた時には、歩いて行ける距離にある「ビストロ Sans Le Sou(サン・ル・スー)」さんで、ひとときの贅沢な時間を満喫した。
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食事を作る気力もなく、かといってゆっくりお店に滞在する時間が取れない時には、さらに近所である「海南チキンライス 夢飯」さんのテイクアウトメニューに助けられた。
とりわけ体も疲れ、気持ちも塞いだ時には「たべごと屋 のらぼう」さんの滋味溢れる料理の品々を、自然と身体が欲した。お店はいつも予約でいっぱいだし、運良く空席があってもこちらが伺えるタイミングが限られてしまうので、「のらぼう」さんのテイクアウトメニュー「ウチノラ」を、自宅で堪能出来ることはしみじみ有難かった。数時間かけてゆっくりと食事を楽しむゆとりを生み出せなくても、舌が記憶していた味を自宅に持ち帰って一息つける喜びも、またいいものだと思った。
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 実は、父を看取ったその日も、私は「ウチノラ」のお世話になった。覚悟はとうにできていたし、長い長いトンネルを歩いていた日々に唐突出口が現れたことへの驚きの方が大きすぎたため、肉親を喪った感傷に浸る余裕はなく、とにかく大騒動の一日だった。へとへとに疲れて空腹に達した私が助けを求めたは「のらぼう」さん
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こちらの温もりある味に救われたのは私だけではなく、同じくこのお店のファンの母も同様だ。留守番を置かなければ近所への外出さえも難しい状況ゆえ、彼女も長らく外食とは無縁だったので、私が「ウチノラ」を携えて訪問した際には感激しきりだった。店主の明峯さんにも事情をかいつまんでお伝えしていたのだが、「ウチノラ」をピックアップするため訪れる際に、忙しい調理の合間を縫って声をかけて下さるお気遣いが心に染みて、感謝の気持ちを噛み締めつつ一口一口大切に頂いたのも、今となっては懐かしい思い出だ。

「ウチノラ」を買いに行けない時には、店主明峯さんが書かれたレシピ本も参考にして、拙いながらもお馴染みのあの味を手繰り寄せようと試みもした。毎週通うような常連さんではないけれど、このお店の味は、間違いなく私の生活の中に深く根を下ろしている。

今回の事態で西荻テイクアウトは、営業継続やテイクアウトを実施するのが難しいお店もたくさんある。「のらぼう」さんは4月から休業を決断された。Instagramの文面にもあるように、様々なことを考慮されてのご判断だ。

 当初営業を続けてこられた「夢飯」さんも、「サン・ル・スー」さんも、現在は休業されるとのお知らせだ。この3つのお店は、10年を迎える私の西荻窪生活が始まる以前からお邪魔していたほど好きな店。大変悩まれたであろうが、ご決断を尊重すると同時に、店主と従業員の皆さまがご無事を心から祈っています。そしてどんな形であれ、再びお店を開けてお目に掛かれる日を心待ちにして、変わらぬエールをお贈りします。
 
「たべごと屋 のらぼう」さん  
 
「Bistro Sans et Lou(ビストロ サン・ル・スー)」さん 
過去ブログ 👉 https://nomarie.hatenablog.com/entry/52962137

取りあえず、一回吐き出しておこう

これ以上腹の中に言いたいことを溜めていると頭がおかしくなりそうなので、今感じているモヤモヤを一度ここに吐き出しておこう。
 
与党第一党政党として今回発言しているリーダーたち、及び支持者の言動を見るにつけ、ズレまくりの発言・緊迫感が感じられない悠長な考え方に、ふと思ってしまう。もしやこの人たちは異次元で生きているのか?と。「ホントにピンチだってわかってる?」と問いかけたい場面が多すぎて、肌感覚での事態の受け止め方の違い、彼らの想像力の貧困さに天を仰ぐ日々だ。
 
彼らは「国民」とは、実体のない概念だと考えているんじゃないか?「社会」とは、日々懸命に生活を送り、血肉と感情を持つ人間という生命体の営みで構成されているものだという意識があるんだろうか?それとも、もはや彼ら自身が生物学的人間ではなくロボットか異星人なんだろうか?
 
そんな突拍子もない思いが浮かぶほど、血の通っていない、ちぐはぐな言動が目につく。想像力に欠けた言動と対策、それらが引き起こす無慈悲な状況に、デフォルメされた風刺小説やSF映画に登場する「冷酷で狡猾なリーダーとその軍団」を見ているような既視感を覚え、薄ら寒さを感じるのだ。
 
今回のCOVID-19の流行は世界的な事象であり、人種・ジェンダー・年齢・宗教・職種・身体的差異・思想・社会的ステータスや生活水準の隔たりなく、誰もが感染する恐れがあるという点において「全人類」が直面している一大事だ。そんな状況下でも、貯蓄に備えたり生活水準を上げる努力をしてこなかったあなたが悪い的な自業自得論や、この期に及んでまだ国籍の違いや職業差別を持ち出す緊張感のなさに驚く。小さな差異にとらわれている間にも命や明日の生活を脅かされる人がたくさんいるのに、大事に直面してさえいちいちカテゴライズして他人にレッテルを貼らずにはいられない排他主義の根深さにも慄く。
 
私はこれまでこの国で、あらゆる税金を一度も欠かさず納めてきた。留学中で国外にいた時や離職中だって、支払期間猶予申請の後にきちんと納めた。搾取されているのではなく義務だと考えて税金を払ってきたのは、病気・怪我や失職などの命や日常生活の危機に陥った時に「私も含めた誰もが」安心に暮らすための必要投資だと考えていたからだ。私が困っているときにはそのお金で助けてほしい。その代わり、私が困っていない時はそのお金で誰かを助けてほしい、と考えているからだ。
 
幸いなことに、今日現在ひとまず罹患しておらず、比較的気に入っている職を失することなく、在宅勤務しながら生活を維持できている。それは本当にたまたまだ。ウイルスという流れ弾に当たらないように自衛出来るのは、たまたま今そういう環境にいられるからだ。過去には無職も休職も、ブラック企業勤務も、交通事故での入院も、過酷な親の介護も経験している。無職や休業対象職なら明日の生活に頭を抱え、ブラック企業なら罹患の不安を抱えながら勤務し、入院中なら院内感染、介護中なら親に感染させる恐怖に脅えていただろう。今困っている人たちの状況は、私も十分にあり得た状況だし、この先も起こりえる状況なのだ。
 
だから今はどうか!!苦しい状況下の人のために税金を使ってほしいと心から願う。職業倫理のため・住む家を確保し生活の糧を得るために、罹患する恐怖を抱えながら仕事に向かう人。収入を絶たれて愛する仕事を手放す不安を抱える人。従業員に罹患させないよう休業を選択した人。反対に、従業員の生活のために業務継続を決断した人。自宅待機が生命の危機に繋がってしまう家庭環境の人。自分と周りの命と生活を考えて決断した結果、それらが脅かされる人々を支えてほしい。今この瞬間にも命や生活の危機にさらされている人の耳に、経済危機を憂う発言なんて入れてほしくない。
 
先が見えないことは一番つらい。コロナ収束の予想がつかないならば、それ以外の不安をひとつずつ消していく対策を講じてほしい。今すぐどうにか出来ないというならば、いつまで頑張って持ちこたえれば安全な場所に辿り着けるのか、出口へ導びく道を示してあげてほしい。
 
救命救急士のトリアージのように、緊急度の高さに優先順位をつけて治療が出来れば最良だが、それが出来ないのならまず誰もが一律給付してほしい。困っていない人にも行き渡るのが平等ではないというならば、給付金額100%を近所の医療・介護・保護施設等に寄付したっていい。いや、むしろそうしたいぐらいだ。貯蓄されるのが心配だなんて財務大臣が言ってるが、大丈夫、頑張ってくれているお店にちゃんと還元するし、もちろん収束したら今我慢している反動で、大好きな旅行だって再開するし、買い物だって出掛けるよ!のびのびとやりたいことが出来る環境の有難さを満喫すべく、バンバンお金使う、なんなら誓約書書くからさぁ…!ぐらいの気持ちでいっぱいだ。
 
しかし、そもそもあなた自身からお金を恵んでもらうわけじゃないんだから、本来その用途に口出しされる謂れはない。私が選挙権を手にして以来毎回選挙投票を欠かさないのは、私の払った税金もその一部となる財源を「どうぞ好きに使ってね♩」なんて言えるほど、寛大でも裕福でもないからだ。自分の投資の使い道を選ぶ権利を放棄するほどおめでたくないので「私が考える正しく適切な用途」にもっとも近い判断をしてくれるであろう立候補者を選んでるだけだ。言いたいことは色々あるが、今はそんな議論よりも、目の前で溺れそうになっている人の救済が第一だ。
 
持てるもので出来ることを精一杯やって日々凌いでいる人はたくさんいる。溺れないように懸命に立ち泳ぎしながら救助を待っている人も、溺れている人を引き揚げようと差し伸べられている手も数多ある。しかし、今の首相と周辺の人たちに対しては「目の前で溺れている人の流れを、対岸でパーティーをしながら高みの見物をしている」イメージしか浮かばない。要救助者を救い上げるための大きな網を有し、出動させるための権限を持っているのに、決して手を動かさない、というイメージだ。そうではないと信じたいが、残念ながら、コロナ以前の発言や、同じ状況下で指揮を執る他国のリーダーの様子と比べると、今はとても無理だ…。
 
私は彼らを善良なスーパーヒーローだとも、卓越したエリートだとも思っていない。彼らは私たちと同じ地続きに暮らす人間で、職業として国の舵取りを担っているに過ぎない。でも、ひとつの国のリーダーを自負し、その責務を果たす覚悟で職に就いたのならば、零細企業じゃないんだから、半径1m以内にいる家族や仕事仲間だけでなく同じ地に暮らす人々全員への信頼を勝ち取り、彼らのために注力する努力を怠ってほしくない。
 
私たちと何ら変わりない完璧な人間じゃないからこそ、仕事上でのヒューマンエラーや判断ミスだって犯すだろう。そんな時の解決方法だって、もちろん私たちと同じだ。潔くミスを認め、失敗の原因を探り、他人(国民や世界の人々)の声に耳を傾け、過去の事例に学び、再トライするのだ。今日、世界中の人々が試行錯誤しながら問題に取り組み、何かしらの対策を講じ、実践している。失敗例を避けて成功事例に学ぶ真摯な気持ちさえあれば、効率的で有効な対処の道筋は見えているのではないか。今なら模倣や後追い大歓迎だ。
 
どうかどうか、困っている人たちのために、高潔な志のもと、慈悲深いリーダーシップを発揮し、迅速な行動を起こしてくれることを切に願う。こんなこと☝書いてたけど、その後めざましい政策があって、みんな救われた!ありがとう!とリーダーを称える日が来る奇跡を願っている。

西荻窪「nom ca phe(ノムカフェ)」~美味しいごはんこそ心の支え~

これまで数限りなくお世話になっている「nom ca phe(ノムカフェ)」さん。写真で食事記録を残す習慣があるので、カメラロールを確認すると一目瞭然。出てくる出てくる…。 
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私自身の環境が変わったせいで、ここ1~2年は以前よりもご無沙汰してしまっていたが、今回の在宅勤務を機に、お弁当のテイクアウトで再びお邪魔するように。
 
月に一度のバインミーの持ち帰りの他、随分前からテイクアウトも導入されていたことを知るテイクアウトのリピーターさんも多く、人気店ゆえ「売り切れでゲット出来なかった…」というご近所さんの声も聞いた。ご夫婦お二人だけで切り盛りされているので、双方安全かつスムーズなやり取りの為にも、予約して伺うのがベターかも。
 
◆ピーナッツ風味の焼豚肉

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アジアのお弁当っぽく、容器にあれこれもりもりと詰め込まれている感じが好きだなぁ。ピーナッツソースのコクとあまじょっぱ味がクセになる焼豚肉、出汁しみしみの茄子、厚揚げ、なます、卵焼き…やっぱりどれも美味しくて、お腹に優しくヘルシーなお惣菜ばかりだ。味付けが単調じゃないから食べていて楽しいのに、ほっと心が和らぐ健やかな味わいはご夫婦のお人柄を連想させる。
 
パクチーごはん
パクチーごはんを構成するごはんと、そぼろ、パクチー、たれは別々になっていて、更にこちらの大定番の卵焼き、副菜もついた豪華版。この定番メニューでお店で体験済みだが、実際にテイクアウトしてみたら、パクチーのフレッシュさと量の多さに目を見張る。盛り付けた器が小さすぎてジャングルになってしまったよ(当方の責任です)…。
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「nom ca phe(ノムカフェ)」さんについての過去のブログはこちら👉
 
毎日いろいろな情報が交錯し日々状況が変わる不安定な毎日の中、馴れ親しんだ変わらぬ味は、穏やかだった日々を思い起こさせ、本当に気持ちを落ち着かせてくれる。日々のごはんは生活の支えであることは間違いないが、美味しいものを味わえるひとときは、私にとっては心の支えでもある。美味しい料理を生み出し、提供して下さる飲食店の方々は、少なくとも私の人生においては必要不可欠だ。
 
フードはもちろんのこと、個人的にはこちらのベトナムコーヒーも大好きなので、イートインが再開されたらまたちょくちょくお邪魔したい。いつもありがとうございます!
 
ごちそうさまでした。

西荻窪「となりのしんぽ」~ざわめき懐かしく、お気に入りの品を~

テイクアウトをすることでささやかながら西荻窪の飲食店を応援をしている日々だが、居酒屋さん・お鮨や焼肉屋さんはやっぱり難しいのかな…と心配していたところ
「しんぽ」さんがテイクアウトをスタートさせていると知り、早速お願いしてみた。 
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最近もとのお店の隣に「となりのしんぽ」という店名で広い店舗を構えられたのだが、私はまだ訪問出来てなかったので、今回のテイクアウト受取り時に初入店。垂直に設けられたハシゴを伝うロフト席などがある、忍者屋敷のような本店の造りも楽しくて好きだったけど、広くて明るい新店舗も、のびのびゆったり飲めそうで素敵!
 
◆サツマ揚げ
以前ブログにも書いたが、練り物大嫌いな私が手を出すほど「しんぽ」さんの手作り薩摩揚げは美味しい。香ばしい表面を齧ると中はふわっふわ、ベースのすり身は滑らかな口当たり。お酒を呼ぶ程よい味付けなので、食べ飽きずいくらでもパクパクいけちゃう。これが自宅で頂けるのはかなり嬉しい。
揚げ物好きな友人がオーダーした出会い以来ファンになった一品。魚介料理に秀でたこちらならではと感じるのが、蟹身の多さ。クリームに蟹が混ぜ込んであるというより、クリームをつなぎにして蟹身を成形しているといったあんばいで、どこを齧っても蟹だらけ!
 
イクラチャーハン

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新鮮なプチプチいくらが載ったねぎと卵のチャーハンは、私のスマホのカメラロールに幾つも収まっている安定の定番。テイクアウト時はいくらは別添えなのだが、これが一般庶民には恐れ多い量で、豪気にかけるには少々勇気がいる。写真はチャーハン半量+いくら1/3量をかけた段階。涙が出る…。
 
自宅では、これらに野菜のつまみやサラダなどを加えてバランスを取りつつ晩酌。お気に入りの品々を並べて自宅でゆっくり飲めるのは有難いことだが、お客さんの会話や店員さんたちの威勢の良いやりとり、調理場の包丁や揚げ物の音などがざわめくBGMが恋しくもある。
 
「しんぽ」さんならではの、新鮮且つボリューム満載の刺身盛り合わせや気の利いたおつまみがないことも魅力半減だ。過去の写真を眺めながら、なんでもない日々の尊さを思う。
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「しんぽ」さんについてのブログはこちら👉 https://nomarie.hatenablog.com/entry/59511672
「スタンドしんぽ」さんについてのブログはこちら👉
 
早く新店舗で思い切り飲み食いしたい…!緊急事態宣言が出たことでまた状況が変わってくるかもしれないが、一日も早い収束を願って感染防止に努め、医療の方々に余計なご負担をかけないよう健康体を維持しながら、引き続き西荻のお店を応援し続けたい。
 
ごちそうさまでした。
 

となりのしんぽ居酒屋 / 西荻窪駅
夜総合点★★★★ 4.5

西荻窪「とらや食堂」~春の到来、嬉しい出会い~

引き続き#西荻窪お持ち帰りグルメ について。このたびの長い在宅勤務生活で敢えて嬉しい出来事を挙げるとすれば、予約が取れなかったり、たまたまご縁がなかったりで、今までお邪魔したことのないお店のメニューにトライできるチャンスが一気に増えたことだろう。世の中には、どんな時にだって新しい出会いはたくさんあるのだ。
 
南インド料理の「とらや食堂」さんは、予約の入らない日はディナー営業をされていないこともあり、すごく気になっていながら、なかなかタイミングが合わずご縁がなかったお店。テイクアウトを始められたのを知り、電話予約をしたうえでテイクアウトをお願いしてみた。

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 ◆筍と浅蜊ビリヤニ
タッパーにぎっしり詰まったビリヤニは2人前以上!掬う箇所どこにも筍がゴロゴロ気前よく入っていてびっくり。別添えで玉葱、トマト、レモン、ミントを飾り、これまたたっぷりの浅蜊をオン。
 
ビリヤニは色がついているところがまだらで味薄め?と感じてしまいそうだが、どっこいこれが!スパイスの風味を纏った米が内包している旨味と辛味がしっかり感じられてこれ単体で十分美味しい。そこにほくほくしたまあるい甘みの筍、くにゅっとした身から微かな苦味と旨味がほとばしる浅蜊、ジューシーなトマト、香ばしいカシューナッツ、レモンの酸味やミントの爽やかさが相まって、幾重にも重なった「美味しい」に口の中が満たされる。個々の味がミックスされることによって「混沌」ではなく「昇華」される美味しさを生み出す、ビリヤニという料理に改めて感じ入った。

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尚、とかく私はセンスに乏しく、ビジュアルで美味しさを表現しきれてない不安があるので、美しい盛り付け例はぜひ本家Twitter上の写真を参考にされたい。 
 
◆山葵菜のライタ
山葵菜のライタもすごかった。ヨーグルトのまろやかさと山葵菜のピリッとした辛味が相反すると思いきや、危ういバランスがちょっと蠱惑的。ビリヤニとライタの相性の良さは誰もが知るところだけど、この筍と浅蜊ビリヤニに、山葵菜入りのライタをかけちゃうと、味の奥行きが広がり過ぎて、もうどう表現して良いかわからない。天才ですか?!
 
◆にんじんのサラダ
ちゃんとした料理名があるのかもしれないけど、失念。ココナッツファインが入ってるのかな?オイリーさもなく、素朴な優しい味わいがあとを引く一品。好きだなぁ。ベジ万歳!
 
春の到来を寿ぐ気持ちもしぼむような陰鬱な空気に包まれた日々の中、こんな春の旬満載のビリヤニを頂いて、私の心持ちもぱあっと上がった。この先も決して楽観視できる状況ではないものの、こんな時にも一所懸命美味しいものを生み出して感動させてくれるお店の方たちに、心から感謝。
 
そしてこんな時だからこそ、「とらや食堂」さんのお味を体験できるチャンスを得たことを喜びたい。テイクアウトを取りに伺った際に少しお話させて頂き、お店の方の温かく感じの良いお人柄も再訪を決心させる決め手になった。日々色々なメニューを考案されているようなので、また近々テイクアウトに、そして平常営業に戻ったら、お店ご自慢のミールス目当てに予約を入れて伺います!
 
ごちそうさまでした。
 

とら屋食堂インド料理 / 西荻窪駅
昼総合点★★★★ 4.5