無芸大食・読書亡羊~美味しいものと本と旅~

美味しいものと本と旅が至福であり、生きがい。インスタ映えや星の数じゃなく、自分がいいと思えたものとの出会いを綴ってゆきたいです

西荻窪「海南チキンライス 夢飯(ムーハン)」~看板以外もおすすめ!~

最近では専門店も多々あって一般的になった海南鶏飯、即ちシンガポールチキンライス。私がこの料理を初めて頂いたのは、西荻窪の「海南チキンライス 夢飯(ムーハン)」さんです。お店のHPによると、こちらが日本初の専門店なのだとか。

ごく近所にあるので普段着でふらっと出かける他、殆どのメニューがテイクアウト出来るので、残業の多い仕事をしていた頃には、オフィスを出る前に電話しておき、自宅への帰りがけに受け取ることも一度や二度ではありませんでした。いろんな意味で、とてもお世話になっているご近所食堂です。

 

この日は家人と共に。実は「夢飯」さんのチキンライスは、5の倍数である五十日にはジャスミンライスになるので、我が家には「夢飯」さんに行くなら五十日という暗黙の了解があるのでした。

 

◆ 海南フライドチキンライス(中)
いわゆる海南鶏飯は、しっとりタイプの茹で鶏と、そのスープで炊いたライスの組み合わせが定番ですが、こちらにはフライドチキンタイプがあり、茹で鶏とはまた違ったサクサクの美味しさは格別です。茹で鶏、揚げ鶏の両タイプ共に、サイズは大中小の3種あります。サイドメニューもオーダーする時には、小サイズでちょうど良いのですが、チキンも少なめになってしまうので、私は中サイズをオーダーして、ライスだけ少なめにしてもらいます。

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カリッと香ばしく揚がったチキンは、中がジューシーで、鶏臭さを全く感じません。なぜチキンが多い方が良いのか…。それは、添えられた中国醤油、チリソース、生姜レモンの3種のソースにディッピングして、あれこれ違う味わいを食べ比べる楽しみがあるから。それぞれも美味しいですが、2種類を混ぜて妙味を創り出すのもまた楽し。鶏スープのご飯がまた美味で、ジャスミンライスだと更に香り高く、いくらでも食べられてしまいそうです。

◆ 小鯵のタイ風マリネ
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休みの日だったので、昼ビールと共に。シャープな酸味でお酒が進みました。
 
◆ タフ・ゴレン・サンバル
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揚げ豆腐ともやしの自家製サンバル(海老チリペースト)炒め。アジアの料理が好きな人なら、この味わいは絶対好きなはず。サンバル・ウダン(海老のサンバル炒め)もおすすめです。

 

◆ スウィートロティP
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ロティにピーナッツと蜂蜜、シナモンがトッピングされたガレット風のデザート。バナナとクリームチーズ、コンデンスミルクを挟んだスウィートロティBもあります。
 
◆ カリ(スパークリングパイン)
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フィリピンのサン・ミゲル社が造ったパイナップル・スパークリング・ジュースだそうです。これまで全く気がつかなかったのですが、家人が見つけ、好奇心でオーダーしてみました。甘いんだろうなぁ…と恐る恐る口をつけてみると、意外や意外、割とすっきりとした飲み心地で、甘さも抑えてあり、ちゃんとパイナップル果汁の味がしました。夏の暑い日に飲みたいドリンク。

 「夢飯」さんを好んで利用するのは、看板メニューのチキンライスはもとより、サイドメニューも充実していて、アジア香る料理が楽しめるからです。たまにはいつもと違うものをと、この日はオーダーしませんでしたが、私の定番は大根もちいりオムレツと、空芯菜の腐乳炒め。コクのある鶏粥ピータンもお勧めです。

 

以前の店内は、テーブルの間隔が狭くアジアの屋台で食べているような雑多な感じがあったのですが(それはそれで雰囲気があって良かった)、レイアウトチェンジしてからは、広々と座りやすく、さらに居心地が良くなりました。カウンター席もあって一人ご飯にも向いていますし、通し営業なので、食事時を逃してもどのメニューも頂け、色々な意味で使い勝手の良いお店です。

今年もお世話になります!ごちそうさまでした。 

 

海南チキンライス 夢飯 西荻窪本店東南アジア料理(その他) / 西荻窪駅
昼総合点★★★☆☆ 3.6