本郷三丁目「喫茶ルオー」~東大生でなくたって~
ふと思い出したら、その味が懐かしくて矢も盾もたまらず、私にしては驚くべき身軽さで本郷三丁目に降り立ちました。目指すは東大赤門の真正面にある「喫茶ルオー」さん。東大自体には縁もゆかりもありませんが、一時期所用で本郷三丁目に通っていた時期があり、オープンな雰囲気の東大構内にも立ち寄って、三四郎池でのんびりしたり、学食にお邪魔したり。この周辺の飲食店にもよく足を運んでいました。
そして、このあたりのカレーといえば、「喫茶ルオー」さんと「万定フルーツパーラー」さんが、私の中での二大巨頭なのです。ちょっと余所では味わえない独特な風味ながら、学生が多い街ならではの親しみやすさが魅力で、今回のように、ひょんなことで味の記憶が鮮明に蘇る、強烈な魔力も具えています。お腹に余裕があれば両店をハシゴしたいくらい、甲乙つけがたく印象的なカレーです。
「喫茶ルオー」さんには随分久しぶりに足を運びましたが、店の佇まいも、店主ご夫妻の温かい笑顔も変わらず。まだ学生さんは休みなのか街中の人気は多くないものの、1階は常連さんらしき人で賑わっていたので、2階に上がり、運よく窓際の席を陣取ることが出来ました。
じゃがいもと豚の塊肉がごろんと浮かんだオーソドックスな見た目で、口に入れた瞬間は玉葱の優しい甘みとかすかな酸味を感じるため、家カレーの懐かしさを連想しそうになるのですが、さにあらず。辛さがすぐに追いかけて来て、ひとくちふたくちと食べていくたびに複雑な味覚に翻弄され、正体を探るべくどんどんスプーンが動いてしまうタイプのカレーなのです。
この日も、じんわりじんわりと辛さが効いてきた、と思った頃にはもう遅く、食べ終えた後はすっかり額に汗する始末。しかし記憶と寸分違わぬ味に、大大満足でした。この日は後の予定を考えて小盛りをオーダーしたのですが、ご飯の量は少なくてもルウの量は普通盛り並みにたっぷりなのも嬉しいところ。
カレーライスには、食後のセミコーヒーが付いてきます。
1階の賑やかな感じもいいのですが、やはりこのお店は2階が落ち着きます。私一人だけになったのは一瞬だけで、2階席にもお客さんが入れ替わり立ち替わりやって来ました。みな判で押したようにカレーを注文し、満足気にゆっくり寛いでいるのが印象的でした。
この日も、じんわりじんわりと辛さが効いてきた、と思った頃にはもう遅く、食べ終えた後はすっかり額に汗する始末。しかし記憶と寸分違わぬ味に、大大満足でした。この日は後の予定を考えて小盛りをオーダーしたのですが、ご飯の量は少なくてもルウの量は普通盛り並みにたっぷりなのも嬉しいところ。
カレーライスには、食後のセミコーヒーが付いてきます。
1階の賑やかな感じもいいのですが、やはりこのお店は2階が落ち着きます。私一人だけになったのは一瞬だけで、2階席にもお客さんが入れ替わり立ち替わりやって来ました。みな判で押したようにカレーを注文し、満足気にゆっくり寛いでいるのが印象的でした。
場所柄、東大生御用達のように言われる「喫茶ルオー」さんですが、東大生でなくたって、みんなこのカレーの味とお店の雰囲気に魅了されて通ってしまうのでしょうね。私ももちろん、その一人です。ごちそうさまでした。
2016年1月某日の旅先: 本郷三丁目「喫茶ルオー」さん
喫茶ルオー (喫茶店 / 本郷三丁目駅、東大前駅、春日駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.5
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