無芸大食・読書亡羊~美味しいものと本と旅~

美味しいものと本と旅が至福であり、生きがい。インスタ映えや星の数じゃなく、自分がいいと思えたものとの出会いを綴ってゆきたいです

ジュラシック・ワールド / Jurassic World~鑑賞後感~

※あくまでも個人的な感想です。一部作品のあらすじやテーマに触れている箇所がありますので、
まだこの映画をご覧になっていない方は、以下記述に目を通される際にはどうぞご留意ください。
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もはや説明不要のハリウッド大作。3Dが苦手なので2Dだったものの、こういう映画こそスクリーンの迫力の大画面で観なきゃ!です。1作目のジュラシック・パークは1993年公開だそうで、もう20年近くも前なのだと思うと感慨深いものがありました。
 
当時はそのCGに度肝を抜かれたものですが、今回もまた、違和感ないリアルで滑らかなな動きといい、スピーディーな疾走感といい、技術進歩の威力に翻弄されました。恐竜に襲われる直前の「タメ」も、更に次回作に繋がるのか?と邪推出来る展開もお約束ですが、こういう映画は余計なことを考えず、頭を空っぽにして、ワクワクドキドキしてしまうに限ります。

イルカ・ショーよろしく、湖ゾーンに生息するモササウルスが餌のサメに喰らいつくアトラクションに観客がエキサイトするシーンや、
凶暴な恐竜たちを軍事利用の戦闘兵器に仕立て上げようとする元軍人、最後までハイヒール姿で恐竜たちと死闘を繰り広げるヒロインロン・ハワードの娘さん!「ヘルプ」が印象的でした)など、あぁアメリカ人って…と苦笑するような設定もご愛敬。しかし、ヒロインの秘書の末路はちょっとやり過ぎでは・・・。
 
完全なるエンタテイメント作品として観ましたが、やはりシリーズから一貫して思うのは、つくづく人間の傲慢さを見せつけられる映画だなということ。ラストシーンの咆哮は、人間への、神への冒涜とも言える行き過ぎた行為への警鐘のように聞こえてなりませんでした。