水天宮前「オーゾウベーグル」～お気に入りが増えました～
ベーグルとの初めての出会いは、当時東京で食べられる唯一のお店で、今はなき六本木「フォックスベーグル」。その食感は衝撃的でした。幾年月を経て、今や日本国内どこでもベーグルは手に入りますが、たまに出くわす、しっとりもちもちの頼りないベーグルに違和感があって、「ベーグルはもちもちではなく、むっちりなのだ！」…とちいさなフラストレーションを感じます。（あくまでも個人的見解です。あしからず・・・）
ずっと白金高輪の「マルイチベーグル」さんのベーグルが好きで、代々木上原時代から愛用させて頂いていましたが、その後、NYで食べて印象的な美味しさだったEss-a Bagleが、「マルイチベーグル」さんのルーツと知り、どうやら私はこのタイプが好きなのだと、合点がいきました。なので、昨年末にオープンした水天宮前の「オーゾウベーグル」さんの店主が、Ess-a Bagleで修業された方だと知って大歓喜。絶対好みに合うはずだ！と、「小春軒」さんでのランチの後に足を延ばしてみました。
12時過ぎにお邪魔した際には、私の前に2名のお客さんだけだったのですが、数分後にはあっという間に長蛇の列が。当初はベーグル単品のテイクアウトだけにする予定でしたが、店内のベーグルの焼ける香ばしい匂いに我慢できず、「セサミ」と「ホールウィートエブリシング（全粒粉＋ポピーシード、セサミ、オニオン、岩塩）」のテイクアウトとは別に、「マルチグレイン（雑穀）」のベーグルに、メープルレーズンウォールナッツとアップルシナモンのスプレッドをハーフ＆ハーフで作って頂きました。
ベーグルサンドは焼き立て、作り立てが何といっても一番。人形町から浜町に向かう途中にある、木陰のベンチを確保するやいなや齧りつきました。外側はパリッと、中はむっちりと、噛み締めるほどに小麦の甘みが感じられるところがとても好みで、あぁ、これこれ！と膝を打つ思いでした。
クリームチーズスプレッドも、NY並みにたっぷりはさんでもらえるのが嬉しい！甘さ控えめで、クリームチーズのコクと酸味がベーグルの小麦の甘みを一層引き立てています。後ろに並んでいたお客さんが「スプレッドだけ買いたいんだけどダメなのよね～」と呟いていましたが、スプレッド自体も人気なのですね。気持ちはわかりますが、やっぱりベーグル＆スプレッドは、最高の組み合わせ。このベーグルありきで、スプレッドの美味しさもいや増すというものです。
同行していた母はベーグルがあまり好きではないのですが、これを食べてたちまちファンに。彼女も父への土産にとベーグルチップスを購入していたので、ひとかけお相伴に預かりました。ベーグルをしっかりトーストした時のクリスピー感を活かした面白いアイディアで、おつまみにもぴったり。トレードマークのこのイラストは、私が敬愛する和田誠さんの作品だそうです。このセンスも大好き！
ベーグル行脚をしたわけではないので、好みのベーグルを作っているお店はまだまだ他にもあるのかもしれませんが、今のところ私のツートップは「マルイチベーグル」さんと「オーゾウベーグル」さんで決まり。
何よりも、お気に入りのベーグル店が増えたことが嬉しいです！ごちそうさまでした。
何よりも、お気に入りのベーグル店が増えたことが嬉しいです！ごちそうさまでした。
