無芸大食・読書亡羊~美味しいものと本と旅~

美味しいものと本と旅が至福であり、生きがい。インスタ映えや星の数じゃなく、自分がいいと思えたものとの出会いを綴ってゆきたいです

東中野「PAO Caravan Sarai パオ・キャラヴァン・サライ」~雰囲気満点、魅惑の羊ワールド♪~

ちょっと目先の変わったものが食べたいという同行者と連れ立って、パキスタンアフガニスタン料理の東中野「パオ・キャラヴァン・サライ」さんに伺いました。羊肉とトマトが大好きな私にとって、垂涎もののメニューがずらりと並ぶ魅惑のお店です。

店内は、遊牧民の伝統的な移動式住居ゲル(パオはその中国語の呼び名だそうです)を模した造りで、繭に包まれたような居心地の良さを感じます。赤を基調にしたエキゾチックな雰囲気のこの空間も、目の御馳走。絨毯を強いた小上がりは風通しも良く、寛いで食事を楽しむことができます。

フェタチーズとトマトの冷菜
パニールとパンのサラダ
◆鶏、マトン、羊団子のカバブ
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写真を撮り損ないましたが、パニールとパンのサラダは、手作りのチーズ・パニールバケット、トマトなどが入ったアンチョビ風味のサラダで、トマト入りのシーザーサラダといった味わい。フェタチーズの冷菜と並び、トマトが美味しく頂けるメニューです。いずれもシャープな味付けでヘルシー。
カバブも、どれも柔らかくジューシーで、お酒の進むしっかりしとした味わいです。

◆ラムの辛子炒め
こちらのお店では外すことのできない、私的鉄板メニュー。香菜もたっぷり、真ん中ストライクの好みの味です。ほどよい辛さと、ラム肉ならではの草原のような爽やかさ、ミルキーな甘さが絶妙に混じり合い、ビールとの無限ループが楽しめました。
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サブジカラフィ
こちらもぜひモノ。カラフィとは、アフガニスタンパキスタンにまたがる地域で使用されている鉄鍋を指し、これにトマトや生姜、野菜などを投入して、強火で一気に炒め蒸しした料理です。天ぷらなどもそうですが、同時に蒸しと焼きが行われた料理というのは、どうしてこんなにも美味なんでしょう!カリフラワーを始めとする野菜が、短時間の火入れによってぎゅぎゅっと凝縮された旨味に変貌を遂げ、シンプルながら、とても味わい深い一品です。
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◆ラグマン
既にお腹的には十分満足だったのですが、最後の〆としてこれまたハズせないのが、ラグマン。羊挽肉入りの胡麻だれで和えた、自家製麺の和えそばです。酸味も辛味もしっかり効いた胡麻たっぷりのソースが、中太の麺に絡み、やみつきになる味わいです。同行者も大絶賛でした。
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いずれの料理も、お酒との相性が良いキリリとした味。アルコールの種類も、彼の地の乳酒はもちろん、各国ビール、ワイン、サワー、果ては日本酒まで、バラエティ豊かに幅広く取り揃えられているので、飲まずにはおれません。一方、お酒が苦手な方にとっても、スパイス入り緑茶や、自家製ジンジャーエール(辛くて旨い!)など、個性的なノンアルコール・ドリンクが楽しめるお店です。

これからの季節の名物は、なんといっても羊のしゃぶしゃぶ・鉄鍋刷羊肉。11月1日から予約受付開始だそうで、こんなお楽しみが待っていれば、日増しに増していく寒さも、そんなに悪くないと思えてきます。
ごちそうさまでした。

キャラヴァンサライ包西アジア料理(その他) / 東中野駅落合駅中野坂上駅
夜総合点★★★★ 4.0