無芸大食・読書亡羊~美味しいものと本と旅~

美味しいものと本と旅が至福であり、生きがい。インスタ映えや星の数じゃなく、自分がいいと思えたものとの出会いを綴ってゆきたいです

京都「みつばち」~すべてが優しく、可愛らしく~

留守中、我が家の犬の面倒を見てくれた弟に、彼の好物「みつばち」さん白玉あんみつのお土産を買って帰ったのですが、私と同行者も当然の如く自分へのお土産を購入しました(笑)。
 
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「㐂み家」さんのオーナーご姉妹も関東ご出身とのことでしたが、「みつばち」さんも、店主のお母様が東京ご出身だそうでして、しかも店主の方は元・あんこ嫌いだったとか。だからなのでしょうか、前回、店内で同行者が食べていたぜんざいを一口貰った時に、「あ、これなら私イケる」と思ったのです。あんこの世界は良くわかりませんが、関東と関西で、甘さや濃度に違いがあるのでしょうか?

とまれ、こちらは寒天も大変美味しいので、今回私はあんず豆かんを持ち帰り。「みつばち」さんの、ゆったりと席を配した、こじんまりと落ち着く店内で頂く甘味も格別ですが、こうして自宅に「みつばち」さんの味を持ち帰れるのも、幸せなことです。豪華に3つも入った柔らかいあんず、あっさりとした甘さながら深いコクのある黒蜜、そしてぷりぷりの瑞々しい寒天…。いつもながら、本当に美味しいです。
 
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「みつばち」さんは、お店の雰囲気、スタッフの方、ラッピングや小物など、全てが優しげで可愛らしいのですが、べたべたした甘ったるいものではなく、素朴でゆったりとした、たおやかさを感じる類のものです。供される甘味もまた、しみじみと深い優しさを思わせる味わいです。

また時を空けずに行きたいな、と思いました。ごちそうさまでした。

2015年12月某日の旅先: 京都・出町柳「みつばち」さん