西麻布「おそばの甲賀」~優しく上品なお蕎麦~
国立新美術館を出た後にどうしても蕎麦が食べたくなり、以前人から聞いていた「おそばの甲賀」さんを思い出して、行ってみることにしました。場所は西麻布交差点のすぐそば。「サロン・ド・テ ロンド」さんでクールダウンしたとはいえ、展示鑑賞後の興奮冷めやらぬ気分を一新するには、ちょうど良い散歩距離です。
到着したのは13時半前。ランチのお客さんがひとしきり済んだ頃合いで、カウンターに座れました。蕎麦屋さんでカウンターとは珍しい…。厨房を前にして蕎麦を頂くのは初めてです。
すだちの冷やかけや、豚にらせいろ、鴨せりのかけそばなどと迷いましたが、シンプルなせいろに丼がつくランチセットに決めました。セットの丼は日替わりで、とろろ丼、親子丼、焼鳥丼、天丼などから選べるそうですが、この日はまぐろ漬け丼にしました。
すだちの冷やかけや、豚にらせいろ、鴨せりのかけそばなどと迷いましたが、シンプルなせいろに丼がつくランチセットに決めました。セットの丼は日替わりで、とろろ丼、親子丼、焼鳥丼、天丼などから選べるそうですが、この日はまぐろ漬け丼にしました。
◆ ランチセット(せいろ+まぐろ漬け丼+漬物)
最初に、盛りの良いせいろが運ばれてきました。喉越しが良くつるっと手繰れる蕎麦でしたが、風味がやや弱いように感じました。もしかしたら、天ぷらなどを揚げている厨房が前にあるせいで、鼻が利きにくいのでしょうか?そばつゆがやや甘めで濃厚なので、尚のこと、蕎麦の風味が負けてしまっているような気がします。食感も、私の好みからすると少し柔らかめ。せいろよりも、温かいかけそばにして、種物と頂いた方が美味しく感じる蕎麦かもしれません。
帰宅してから確認したところ、ご主人は砂場ご出身なのですね。なるほど。もうこれは完全に好みの問題で、歯応えあるエッジの立った蕎麦を辛つゆで食すのが断然好きな私にしてみると、上品で優しめなお蕎麦だったのです。
しかし、六本木界隈で気軽に入れるお蕎麦屋さんはあまり思い浮かばないので、ささっとお蕎麦を手繰りたいときには重宝しそうです。次回は、かけそばを頂いてみたいと思います。ごちそうさまでした。
2015年12月某日の旅先: 西麻布「おそばの甲賀」さん