無芸大食・読書亡羊~美味しいものと本と旅~

美味しいものと本と旅が至福であり、生きがい。インスタ映えや星の数じゃなく、自分がいいと思えたものとの出会いを綴ってゆきたいです

吉祥寺「アムリタ食堂」~みんな大好きタイのお母さんの味~

しばらく食べていないと、猛烈に食べたくなるエスニックフード。ちょうど同じ発作が起きていた友人と食事をすることになり、「アムリタ食堂」さんに出かけました。

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東南アジアのエスニック料理店が林立する吉祥寺では、タイ料理だけでも「ペパーミントカフェ」&「ペパカフェフォレスト」さん「ラコタ」さん「ランサーン」さん「クゥーチャイ」さん「クルン・サイアム」さん、と選り取り見取りですが、私が一番多く足を運んでいるのが「アムリタ食堂」さんです。

こちらのお店は、タイのお母さんの味が自慢。甘・辛・酸の、タイ料理らしい味の特徴がくっきり感じられるのですが、それでいて、どことなく優しく、ほっとする味わい。おつまみからデザート・ドリンクまで、メニューも充実していて、何を食べても美味しいので、お気に入りです。エスニック料理店らしい佇まいながら、妙に幻想的なムードを醸し出すことなく、賑やかで明るい雰囲気であるところも好きです。

◆ トムヤムハーブとナッツのおつまみ(ヤムサムーンパイ)
これは、毎回オーダーする私のイチオシ。お酒にぴったり!
アムリタ食堂 (2-1)

◆ 豚トロの香味和え(ナムトックコームー)
甘酸っぱさの後に、辛さがじわじわきいてくる、おつまみに最適な一品。豚トロにしっかり絡みついた、香ばしい煎り米の食感が良いアクセント。
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◆ 海老とパクチーの根っこのバター蒸し(クンオップヌーイ)
パクチーの根の部分は味濃く、パクチーラバーにはたまらない風味。くたくたに蒸してあるので軟らかく、バターの芳醇な香りとパクチーの爽やかな香りが、海老に良く合うのです。
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◆ 茄子とホラパーバジルの ピリ辛炒め(パッマクア)
18時半までに入店すると、888円の「ゆうごはんセット」として、数種から選べるおかず+スープご飯をオーダーできます。このメニューは、そのゆうごはんセットからのセレクト。ご飯は、タイの蒸しもち米、カオニャオに変更してもらいました。甘辛い味付けがご飯が進むこと!
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ゆうごはんセットに付いてくるスープと、メコンウイスキーを使ったメコンモヒート。写真は撮りませんでしたが、バイマックルー(こぶみかんの葉)入りの、ゆずマックルーモヒートも頂きました。
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◆ 揚げもの3種盛り合わせ(トートサムヤーン)
さつま揚げ、魚のすりみ串揚げ、揚げ春巻きの3種セット。
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◆ 大盛りパクチーのせオムレツ(カイチアオ・パクチー
生のパクチーがどっさり載ったタイ風オムレツ。揚げ焼き状態なので、外側はさくっと、中はふわふわ。チリソースをつけて頂きます。玉葱と卵だけなのに、ハマる美味しさです。
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有機バナナのチーズケーキ(右)& モーゲーン(左)
季節限定のデザートですが、メニューにあったら絶対にオーダーするのが、有機バナナのチーズケーキ。濃厚なクリームチーズと、まだ若いバナナを食べた時のような特有の青っぽい風味が、絶妙な味わいを醸し出しています。甘さ控えめながらしっかりとコクがあり、何度食べても美味しい!
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モーゲーンは、タイでお馴染み、タロイモの温かい焼きプリンです。タイのお菓子はヤシ砂糖を使っていることが多いですが、これもそうなのかな?定番デザートですが、これも美味しい。

このお店のもうひとつの特徴は、エスニック料理店には珍しいほどのお子様率。メニューの全てに、辛さの度合い・パクチーの有無・ベジタリアンや子供用の対応の表示があり、刺激物を控えたい子供でも食べられるメニューが揃っているので、昼夜問わず、親子連れが多いのです。私の弟も、小さい子供を連れてよく来ているそうです。前述のゆうごはんセットで、さくっと夕食を済ませている親子もいました。

一方で、忘年会らしく、サラリーマン風の中年男性10名ほどのグループなど、エスニック店では珍しい風景も見かけました。幅広い層に支持されているんですね。こういう光景を見るにつけ、日本人の食に対する柔軟さに、ほとほと感心します。

お蔭様で、エスニックフード所望の発作は無事、治まりました。美味しかった~。ごちそうさまでした。

2015年12月某日の旅先: 吉祥寺「アムリタ食堂」さん
アムリタ食堂タイ料理 / 吉祥寺駅井の頭公園駅) 

夜総合点★★★★ 4.0