無芸大食・読書亡羊~美味しいものと本と旅~

美味しいものと本と旅が至福であり、生きがい。インスタ映えや星の数じゃなく、自分がいいと思えたものとの出会いを綴ってゆきたいです

セイ・エニシング / Say Anything...~再・鑑賞後感~

※あくまでも個人的な感想です。一部作品のあらすじやテーマに触れている箇所があります。
まだこの映画をご覧になっていない方は、以下記述に目を通される際はどうぞご留意下さい。

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懐かし映画再鑑賞シリーズ#2は、「セイ・エニシング」。冴えない男の子ロイドが、優等生美人ダイアンに恋して…という王道青春映画です。こういう始まりのラブストーリーだと、あこがれの女の子と一度は上手くのだけれど、途中で大どんでん返しがあるものですが、この映画のヒロイン・ダイアンは性格ブスということもなく、最後までピュアさがブレない、とても後味の良い映画です。

とはいえ、印象的なのはストーリーよりも、まず主演の若かりし日のジョン・キューザック。もう50に手が届こうとする彼は、押しも押されぬベテラン俳優となりましたが、このあどけなくひょうひょうとした感じは、当時からこの人の持ち味で、今でも時折その片鱗が垣間見えるような気がします。「セイ・エニシング」「シュア・シオング」「ハイ・フィディリティ」は、主演がジョン・キューザックだから良かったと思える映画です。
 
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心に残るもう一点は、これまたサウンドトラック。当時個人的に大ファンだったデペッシュ・モード「Stripped」にも歓喜しましたが、1度目も2度目も、鑑賞後に耳に残るのはやはりピーター・ガブリエルの名曲「In Your Eyes」ジョン・キューザック演じるロイドが、ラジカセを掲げてこの曲を流し、彼女に思いを伝えるシーンは、忘れ難き名場面。しばらくは鬼のように「In Your Eyes」をリピートしてました。


今回、このレビューを書くにあたり発見した記事ですが、ピーター・ガブリエルのライブに、ラジカセを掲げたジョン・キューザックが登場したのだとか。粋な演出ですね。
 
なぜかエンディング・クレジットに名前を見つけられなかったけど、お姉さんのジョーン・キューザック(好き!)が出演してたり、エリック・ストルツの顔が見えたり、クロウ監督夫人でもあるナンシー・ウィルソン(大ファンだった)の歌が入ってたりと、個人的に心浮き立つディティールが多い映画でした。