無芸大食・読書亡羊~美味しいものと本と旅~

美味しいものと本と旅が至福であり、生きがい。インスタ映えや星の数じゃなく、自分がいいと思えたものとの出会いを綴ってゆきたいです

西荻窪「Organ(オルガン)」~自然派ワインと絶品アラカルト~

年末が近づくにつれて、休暇に入って時間に余裕が出来た人たちと会う機会が増えてゆきます。幸いなことに、古く親しい友人ほど近距離在住者が多く、このところ西荻窪と吉祥寺で過ごす時間が多くなりました。
 
この日は地元の友人たちと、フレンチを頂こうということに。西荻窪でビストロといえば、「Organ(オルガン)」さん「サン・ル・スー」さん。どちらも人気店ですが、早い時間からであれば比較的予約が取り易い「オルガン」さんに、口開け17時にお邪魔しました。

「オルガン」さんは、ヴァン・ナチュールのワインが自慢で、アラカルトで頂く日替わりメニューもワインに合うお料理ばかり。ワインにはちっとも詳しくない私ですが、スタッフの方の説明が的確でわかりやすいので、好みの傾向を伝えながら色々と相談できるので安心です。グラスワインだけでも日替わりで15種類ほど揃っているので、あれこれ試しながら、ヴァン・ナチュールならではの面白い味わいを楽しんでいます。

いんげんとマッシュルーム、自家製セミドライトマトのサラダ
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◆ 炙り鯖とじゃがいもの一皿
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「オルガン」さんスペシャリテ。鯖好きなので毎回オーダーしてしまいます。オープン間もない頃は焼き鯖に近く、香ばしく火が通っているタイプだったと記憶していますが、今はまさに炙り鯖。半生で、しっとり感が増しています。

◆ 歯鰹のマリネ 山菜のフリット、生海苔のコンディマン
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柔らかくもっちりした歯鰹の身がマリネードされて、更に旨味倍増。のびるなどの山菜のフリットの香ばしさが良く合う一品でした。このお店は魚を使った前菜が本当に魅力的で、この日のメニューでは他に、鰯のメダイヨンに肝と赤ワインのソースを添えた前菜が魅力的でしたし、以前頂いた鰯とブランダードのタルト仕立て(写真下。2013年7月のもの)は忘れられない一品です。
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◆ 山形産 三元豚の香草ロースト
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穴子とフォアグラ、ビーツのパイ包み
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この日はこれが一番印象的な一皿でした。穴子とフォアグラ、好物2つの組み合わせで幸せ~。

◆ 胡桃のタルト 珈琲ブランデーのアイス
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「オルガン」さんで頂くデザートは、どこよりも美味しい絶品ヌガーグラッセが私の定番ですが、この日は初見の胡桃のタルトを。胡桃ぎっしりのタルトが、珈琲ブランデーのアイスでより深み増す味に。

地元での集まりが楽なのは、話が尽きぬなら他店をハシゴしても良し、誰かの家に雪崩れ込んでも良し、と帰りの心配をせずに済む点ですね。更に翌日もお休みとくれば…、宴は長々と続くのでした。ごちそうさまでした。

2015年12月某日の旅先: 西荻窪「Organ(オルガン)」さん

organワインバー / 西荻窪駅
夜総合点★★★★ 4.5