無芸大食・読書亡羊~美味しいものと本と旅~

美味しいものと本と旅が至福であり、生きがい。インスタ映えや星の数じゃなく、自分がいいと思えたものとの出会いを綴ってゆきたいです

仙川「中華そば しば田」~やっぱりラーメン、難しい…~

仙川のヘアサロンで施術を終えてから、夜に近くに住む友人と会ったのですが、会話の流れからラーメン食べに行こう、ということになりました。私よりラーメン知識が豊富な友人のすすめに従って、駅からやや離れた場所にある「中華そば しば田」さんに伺おうと話がまとまりました。

「中華そば しば田」さんは、ラーメン好きの方には有名なお店なようですね。店主の方は、以前吉祥寺にあった「音麺酒家楽々」さん(ここは私も知ってた)のご出身なのだとか。ベーシックな中華そばと、煮干しそばというシンプルなメニュー構成は、半人前のラーメン食いである私にはぴったりで、興味を惹かれました。

仙川住民の皆様には大変失礼ながら、こんな場所にあるラーメン店ならばそんなに並ぶこともあるまい、と高をくくっていたのは私だけのようで、夜の営業時間に合わせて早めに出掛けたにも関わらず「しば田」さんのお店の前だけ異様な人だかり。失礼しました!

改めて思うに、もはやラーメンという食べ物は、どこへ行っても並ばずしては食べられないのですね…。巡礼者の如く黙して並ぶ人々の列はどこか厳かでさえあり、カウンターに座ったら座ったで、店の流儀に則って然るべき態勢を取らなくてはならない気持ちになり、何度経験しても、人気ラーメン店の雰囲気に臆してしまうヘタレな私でありました。

◆ 中華そば(味玉トッピング)
中華そば煮干しそばの二択には激しく迷いました。何度か書いているように、私は煮干しそばとの相性が良いようなのですが、初訪問には、「中華そば」という王道っぽい言葉の響きが相応しいように思え、今回は中華そばにしてみました。
 
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ビジュアルはとても美しく、濁りのないクリアなスープ、醤油味、ストレート麺というシンプルなベースに、チャーシューのピンク色と貝割れのグリーンが映えていて美味しそう!しかし、お味は「中華そば」と聞いて連想していたものよりも、ずっと鶏そば寄りのように感じました。

スープは鴨と鶏ベースに魚介をブレンドした醤油スープとのことですが、醤油の味よりも強く際立って、はっきりと前面に現れているのは鶏の香りと鴨脂のように思います。チャーシューは最近の風潮で、低温調理された柔らかジューシーなもの。麺はやや硬めで好みでしたし、スープも奥深い味わいで美味しかったのですが、スープに浮いた鴨脂と香りが少々重たく感じられ、後半食べきるのに、やや努力を要しました。

以前に「麺尊RAGE」さんの軍鶏そばを頂いた時も思ったのですが、やはり私は鶏強めのラーメンはあまり得意ではないようです。この日も素直に煮干しそばを選べば良かったのでしょうが…。「メンショートーキョー」さんでもそうでしたが、ことラーメンに関しては、ことごとくカンが働かず、なかなかスムーズに珠玉の一杯に巡り合うことが出来ません。ラーメンに関しては、今後もまだまだ修行が必要なようです。
 
次回はぜひ煮干しそばを頂いて、リベンジを図りたいと思います。ごちそうさまでした。

2016年1月某日の旅先: 仙川「中華そば しば田」さん

しば田ラーメン / 仙川駅
昼総合点★★★☆☆ 3.0

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