無芸大食・読書亡羊~美味しいものと本と旅~

美味しいものと本と旅が至福であり、生きがい。インスタ映えや星の数じゃなく、自分がいいと思えたものとの出会いを綴ってゆきたいです

五反田「7025 フランクリン・アベニュー」~すこやかなるグルメバーガー~

五反田という街には、とんと縁がありません。過去に用向きがあって下車したのは、昨年閉館してしまった「ゆうぽうとホール」でのイベントヘルプのための1回きり。よって、この街にあるレストランを訪問する時は、何かのついでではなく、最初からそこを「目的地」としてわざわざ出向く以外にないのでした。

しかし、この街には「ヌキテパ」さん「ミート矢澤」さん「庭つ鶏」さんなど、わざわざ出掛けるに値する魅力的なお店がいくつもあります。「7025 フランクリン・アベニュー」さんもそのひとつ。心理的に遠い街ゆえに随分ご無沙汰していましたが、久しぶりにお邪魔しました。

今や数多くあるグルメバーガー店ですが、このジャンルとの最初の出会いは、こちらのお店か、広尾の「ホームワークス」さんであったかと思います。とりわけ「7025 フランクリン・アベニュー」さんはグルメバーガー店の中でもかなりの老舗で、やはり元祖と言うべき存在ではないかと思います。アメリカから帰国して間もない頃で、肉の存在をしっかり感じられるボリューミーなハンバーガーが恋しくてたまらず、こんなお店が日本にあるのが嬉しくて仕方ありませんでした。

2階にあるお店のドアを開けると、懐かしさで一杯になりました。明るい日差しが差し込み、ゆったりとしたテーブル配置の、広々とした店内の佇まいは変わっていません。当時は、このお店を結婚式の二次会として利用する人もいましたが、今もそんな使われ方をしているのでしょうかね?この日は、ベランダ脇の一段高い場所にある席に案内して頂きました。ここ、ちょっとプライベート感があって昔から好きな席です。嬉しい!

◆ マッシュルームバーガー
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何年ぶりかの対面なので、やはり「7025 フランクリン・アベニュー」さんシグニチャーバーガーともいえるマッシュルームバーガーを。色々なお店のグルメバーガーを経験した後に、改めてこちらのハンバーガーを頂いてみて、その味わいの上品さを再認識しました。パティの塩気が殆どなく、肉自体の旨味や甘みがビビットに伝わってくるのです。ソースや塩味の濃さでもって、一口目にして迫りくるようなインパクトを感じるグルメバーガーとは明らかに一線を画しています。それは、ごろごろっと大きめにスライスされたマッシュルームや、まろやかなチーズ、シャキシャキとした野菜についても同様で、アメリカ西海岸を思わせるお店の佇まいに通ずる、明るく健やかな味わいを感じました。

◆ゴールドブラウンソテードオニオンバーガー
同行者のオーダーしたゴールドブラウンソテードオニオンバーガーは、オニオンソテーの、あの豊かな甘みを存分に堪能出来る一品です。こちらも、ハンバーガーを構成している材料それぞれが持つ本来の甘みが、そのままダイレクトにハンバーガー自体の美味しさとして現れています。

何年ぶりかの「7025 フランクリン・アベニュー」さん、やっぱり美味しかったです!本当は、アメリカのダイナーで出てくるような、口の周りをべたべたにして食べるジャンクなタイプも、庭先のバーベーキューグリルで焼いたような、チャコール香るワイルドなタイプも、そして「7025 フランクリン・アベニュー」さんのような、すっきり上品なタイプも、全部ひっくるめ、グルメバーガー大好きな自分を再発見しました。これを皮切りに、また今年は久々にグルメバーガー探検してみようかな。
 
ごちそうさまでした。