無芸大食・読書亡羊~美味しいものと本と旅~

美味しいものと本と旅が至福であり、生きがい。インスタ映えや星の数じゃなく、自分がいいと思えたものとの出会いを綴ってゆきたいです

鹿児島「ライムライト」~旅先での貴重な出会い~

「味のとんかつ 丸一」さんで驚愕のとんかつ体験を終えてからは、腹ごなしのために歩き、埠頭に出て桜島にご挨拶。この日の鹿児島は曇り空でも東京よりはずっと暖かく、視界が開けた港付近は顔に当たる潮風も心地良く、気分爽快でした。雲がかかってはいましたが、海と空とつながる桜島の雄姿をとっくりと拝見しました。
 
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その後、コーヒーを求めて天文館へ。あたりをつけていたコーヒー専門店「ライムライト」さんを訪問しました。

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外観からして、きっと美味しいコーヒーが飲めそう…という予感は見事に当たり、供された深煎りブレンドの「ノワールは珠玉の一杯。香り高く、フルーツエキスのように深みと奥行きのある味わいに、早朝からの移動の疲れも和らぎます。コーヒー豆が収まった広口瓶や、美しいカップ&ソーサーがずらりと並んでいる様を眺められるカウンターに座り、ゆっくりとコーヒーを楽しむことが出来ました。
 
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カウンターの中にいらっしゃるスタッフの方は、Yシャツ+ネクタイに白衣という折り目正しいスタイル。一杯ごとにネルドリップを丁寧に洗い、真剣に湯を注ぐ姿は求道的にすら見えましたが、一方で、常連さんらしき皆さんとの会話にも朗らかに相槌を打つ和やかさもあり、古き良きバーを思わせる、素敵な雰囲気でした。空調システムが良いからなのでしょうか、店内は喫煙可なのに、ちっとも煙草の煙が気にならなかったのも、気持ち良く過ごせた理由のひとつです。

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この「ライムライト」さん、あまりに居心地が良いので、翌日も再訪してしまいました。旅先で過ごす時間は楽しいけれど、慣れない土地でそれなりに緊張感もあり、疲れも出てきます。ですから、休憩を取るために入る喫茶店での居心地や味の良し悪しは、私にとっては旅の成否を握るカギとも言えるくらい重要。今回の出会いはまさに僥倖で、鹿児島での忘れられない思い出のひとつとなりました。

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2日目に頂いた趣味ブレンドの「ゴールデンビートル」も、コクがありながらすっきりとした後味で、甘露でした。ごちそうさまでした。

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2016年1月某日の旅先: 鹿児島市「ライムライト」さん

ライムライト喫茶店 / 天文館通駅いづろ通駅高見馬場駅
昼総合点★★★☆☆ 3.8

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