インデックス(誉田哲也)~読後所感~
※あくまでも個人的な感想です。一部作品のあらすじやテーマに触れている箇所があります。
まだこの本を読まれていない方は、以下記述に目を通される際にはどうぞご留意ください。
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ご存知、姫川玲子シリーズ最新刊。誉田哲也さんの本は、「ジウシリーズ」や「ケモノの城」などのエグい作品も含めてほぼ全作読んでいますが、やっぱりこの姫川玲子シリーズが一番好きです。今回も短編連作集なのですが、一話目などは既に単発ドラマ化された「アンダーカヴァー」(ドラマ公開当時は小説宝石特別編集に収録)で、もう玲子=竹内結子さんの映像がまぶたに浮かんでくるのはどうしようもありません。姫川玲子シリーズは原作はもちろん、珍しくドラマ化されたバージョンも、キャストや世界感含めて全部好きでした。
まだこの本を読まれていない方は、以下記述に目を通される際にはどうぞご留意ください。
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ご存知、姫川玲子シリーズ最新刊。誉田哲也さんの本は、「ジウシリーズ」や「ケモノの城」などのエグい作品も含めてほぼ全作読んでいますが、やっぱりこの姫川玲子シリーズが一番好きです。今回も短編連作集なのですが、一話目などは既に単発ドラマ化された「アンダーカヴァー」(ドラマ公開当時は小説宝石特別編集に収録)で、もう玲子=竹内結子さんの映像がまぶたに浮かんでくるのはどうしようもありません。姫川玲子シリーズは原作はもちろん、珍しくドラマ化されたバージョンも、キャストや世界感含めて全部好きでした。
収録されている他の短編作品も面白く読みましたが、表題の「インデックス」含め、こなれ感が目立ち、キレが足りないような気も…。玲子のセリフ回しに、「武士道シックスティーン」シリーズを読んでいるような違和感を覚える箇所も。軽妙洒脱な会話の応酬だったらヴェリーウェルカムなのですが、あまりに肩の力が抜けていると、このシリーズならではの品格や緊張感が薄れてしまうように思いました。ただ、最後の2作だけは、現代の社会問題にもリンクしたテーマで、玲子らしい推理の働かせ方や、彼女の正義感と人情が垣間見えるストーリー展開が印象的で、「ソウルケイジ」や「右では殴らない」(「シンメトリー」収録作品)のような、確かな読み応えがありました。