無芸大食・読書亡羊~美味しいものと本と旅~

美味しいものと本と旅が至福であり、生きがい。インスタ映えや星の数じゃなく、自分がいいと思えたものとの出会いを綴ってゆきたいです

鹿児島「フェスティバロ天文館 唐芋ワールド」「エアポート山形屋 彩華」~ラストスパート第二弾~

鹿児島のガイドブックにも必ず掲載されていた「フェスティバロ」さんの唐芋を使ったレアケーキ「ラブリー」。フライトアテンダントさん達の口コミで広がったという人気商品だそうですが、これは偶然にも旅行前に家人が大丸東京店で購入してきて、限定品を含めた10種を頂いたことがあったので、今回は違うものを。

それは、「フェスティバロ」さんの直営店・天文館「唐芋ワールド」なるお店の2階、「ブックカフェみなみ風」というカフェでテイクアウトした、焼き芋ジュース。普段ならあまり手が出そうにないネーミングのジュースですが、旅先だとなぜかこういう珍しいものを見逃してはならじ、と思ってしまいます…。

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2種類のさつま芋(品種名を失念。失礼!)がミックスされた焼き芋ジュースは、しかし、頂いてみるとスムージーとなんら変わらぬ、意外とすっきりとした飲み心地。甘さも控えめでクセもなく、まろやかな口当たりが焼き芋を連想させる程度です。普段は、喉に詰まる感じが苦手で、滅多に芋類を食べないような私にとっては、とても飲みやすく、美味しいドリンクでした。

そして、鹿児島での最後の一食は、鹿児島空港「エアポート山形屋彩華」さん焼きそば鹿児島市内にあるデパート「山形屋」さんのレストランフロア「山形屋食堂」の名物メニューだそうで、鹿児島出身の知人を筆頭に、鹿児島を知る幾人もの人からその名を聞きました。幸いにも、鹿児島空港に支店を出されていたので、帰り際の早めの夕食代わりとしました。

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見た目はなんてことのない、あんかけかた焼きそばですが、三杯酢をかけて頂くのが、この焼きそばの流儀であり、特徴なんだそうです。もともと、あんかけやきそばにこれでもかというぐらい酢をかけて頂く習慣があるので、これは間違いなく自分が好む一品だろうと思っていました。

豚肉、いか、かまぼこ、キャベツ、人参と多彩な具に、穏やかな塩味あんで、そのままでも十分美味しいですが、まろやかな酸味の三杯酢をかけると、食べやすさも旨さも倍増で、するりと完食。かしこまって向き合う名物料理もいいですが、こんなふうに、ふだん着っぽい地元の味に触れられるのも、旅の楽しさのひとつだと思います。美味しかった!

それにしても、胃袋に1日3食の限界があることが、旅先ではつくづく恨めしくなります。普段は1日1食ないし2食にとどめているのを、旅行中に限って3食に拡張しているのですが、それでも尚、食べたいものの数と食事回数が全然釣り合いません。今回の鹿児島でも食べてばっかりいたくせに、食べ残しているもの数知れず…。

限られた中ではありましたが、毎食のお料理は全て記憶に残る、インパクトあるものでした。いずれも美味しく頂きましたが、とりわけとんかつ白熊が印象深かったです。残念ながら食べ逃してしまった「あぢもり」さんも含め、またこの地を再訪したいと思います。ごちそうさまでした。