鎌倉「OXYMORON komachi（オクシモロン・コマチ）」～味も雰囲気も接客も、そして客筋も素敵～

今回、朝イチで神奈川県立美術館鎌倉館閉館前の最後の展覧会を観るために出張ってきましたが、やはり鎌倉、遠かった…。早起きをした上に、展覧会場の作品はもちろん、坂倉順三設計の建物の隅々まで、とっくり目に焼き付けたので、見終わった頃にはもうふらふらになりました。

この日のランチは、雪ノ下にある「OXYMORON komachi（オクシモロン・コマチ）」さんと決めていました。こんなこともあろうかと、普段足を向けないエリアのお店も、ちゃんとBMしている自分の用意周到さに拍手。

平日でも相変わらず街中は修学旅行生や観光客で人が溢れていましたが、こちらのお店にも長い列が出来ていました。展覧会を見終わる時間が読めなかったので予約は入れなかったのですが、失敗だったか…！と不安になりました。しかし、予約客5組が案内されてからほどなく私の番が来て、幸いにも一巡目で着席することが出来ました。

窓から外光が射し込むシャビーシックな店内は、天井も高く広々としていて、居心地の良い落ち着いた空間でした。オーダーを取るのも、水やカトラリーを置くのも入店順で、各テーブルに置かれたお店からのメッセージにも記載されている通り、客を必要以上に待たせないようにとの心配りを感じる接客が印象的でした。

◆ エスニックそぼろカリー
和風キーマカリーと迷いに迷って、今回はエスニックそぼろカリーをオーダーしました。ライスの上に、エスニックな味付けがされた豚そぼろとナッツがトッピングされていて、周りは葱と三つ葉、シソ、パクチーと香りものの野菜がこんもり。レモンを絞って爽やかな風味を加えてから、混ぜて頂きます。 
 

そぼろは、自身の脂でカリカリクリスピーに仕上げられていて、なかなかにスパイシー。カレーというよりは、エスニック混ぜご飯といった印象で、清澄白河「Cafe Hai」さんのまぜまぜご飯を思い出しましたが、こういうタイプは大好きです。辛くてワイルドな味わいなので、箸休めのピクルスの穏やかな酸味が、とても相性の良い合いの手でした。ライスの量が意外と多めで、一皿でかなりお腹いっぱいになります。

◆ ストロングコーヒー＆ 今月の甘いもの（焼きりんご）
昨年、西口側にも「OXYMORON onari（オナリ）」さんという支店が出来て、甘いものはそちらのほうが充実していると聞いていたのですが、あいにくこの日は「onari」店が定休日だったため、デザートも「komachi」店で頂きました。（ルバーブのチョコレートケーキが食べたかった…）
 

中央にアーモンドプードルを詰めてシナモンスティックを立てた焼きりんごは、りんごの甘酸っぱさが活きた甘さ控えめの温かいデザート。コーヒーのお味は普通でしたが、食事を終えたタイミングをきちんと見計らって、淹れたての熱い一杯を持ってきて下さる心遣いが嬉しかったです。



クルミのお菓子がサービスで付くようですが、私はデザートを頼んだからか、持ち帰り用としてキャンディ状に包んで持ってきて下さいました。自宅に帰ってから頂きましたが、香ばしくて美味しかったです。

お店側の誠実さを感じ取れるからか、お客さん側も皆さん必要以上に長居することはなく、双方の気遣いがうまく機能している良いお店だなと感じました。もちろん私もそれに倣いましたが、最後まで気持ちよく過ごすことが出来たランチタイムでした。

次回鎌倉に来るのはいつになるかわかりませんが、またこちらのお店を再訪すること、そして次回のオーダーが和風キーマカリーであることだけは決定です。ごちそうさまでした。

2016年1月某日の旅先：　鎌倉「OXYMORON komachi（オクシモロン・コマチ）」さん

オクシモロン コマチ （カレーライス / 鎌倉駅）
昼総合点★★★☆☆ 3.5

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