無芸大食・読書亡羊~美味しいものと本と旅~

美味しいものと本と旅が至福であり、生きがい。インスタ映えや星の数じゃなく、自分がいいと思えたものとの出会いを綴ってゆきたいです

日本橋「マルゼンカフェ」~檸檬尽くしのティータイム~

日本橋「丸善」さんで本漁りに明け暮れた後、友人との待ち合わせも兼ねて3階の「マルゼンカフェ」さんにて休憩しました。洋食のハヤシライスの名前の由来の一説として、丸善創業者の「早矢仕」氏の名前にちなんでいるというものがありますが、真偽のほどは不明ながら早矢仕ライスの人気は上々で、お店にいる半分の方々は、早矢仕ライス、もしくは早矢仕ソースがかかったオムライスを召し上がっていました。

檸檬
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この日私が頂いたのは檸檬。もちろん、梶井基次郎の「檸檬」にちなんだデザートです。原作の舞台は京都なのですが、まぁこの際それは置いといて(笑)。レモンをくりぬいた中に、レモン風味のクレームシブーストが詰まったお菓子で、好みで添えられたレモン風味のシロップをかけて頂きます。見た目は小ぶりですが、皮の内側ギリギリまでクレームシブーストが入っていて、強過ぎないレモンの酸味と控えめな甘さの、上品な味わいの一品でした。
 
◆ クロワッサンワッフル・檸檬
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同行者はクロワッサン・ワッフルなるものをオーダー。その名の通りクロワッサン生地をワッフル型で焼いたもので、オーダーの際に「10分ほどお時間かかりますがよろしいですか?」と確認されました。ソースは季節ごとに変わるようですが、今の時期は檸檬。レモン風味のコンフィチュールとソース、たっぷりの生クリームが豪華ですが、サクサクの層になった生地に甘酸っぱさが加わっているので、クドくはなく、軽やかな後味で美味しかったです。

近隣にお勤めの方のランチの穴場でもあるようですが、買ったばかりの本をいそいそと開く人も多く、本屋さんの中のカフェらしい光景も目にしました。本屋街の喫茶店ではコーヒーとカレーが定番ですが、本格的な洋食を頂きながらの読書もたまにはいいかもしれません。

ごちそうさまでした。

2016年2月某日の旅先: 日本橋「マルゼンカフェ」さん

マルゼンカフェ 日本橋店カフェ / 日本橋駅東京駅京橋駅
昼総合点★★★☆☆ 3.2