無芸大食・読書亡羊~美味しいものと本と旅~

美味しいものと本と旅が至福であり、生きがい。インスタ映えや星の数じゃなく、自分がいいと思えたものとの出会いを綴ってゆきたいです

新宿「割烹 中嶋」~鰯三昧嬉しやランチ!~

マグロや鯛ももちろん好きですが、自宅でも外でも食す頻度が高く、飽きずにずっと食べられるくらい好きな魚といえば、私は断然青魚です。なので、いつか頂かなくてはと思っていたのが、「割烹 中嶋」さんのお昼の献立「いわし彩々」。アクセスはいいのに、なかなかご飯を食べにいかないエリア・新宿にあるので、ずっと保留のままでしたが、ちょうど新宿シネマカリテで上映中の映画を観る機会があり、今だ!と勇んで行って参りました。
 
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私たちがお店に到着したのは11:30の開店時間を2分過ぎただけなのに、なんと一巡目のお客さんでもう席が埋まってしまっていました。えーっ!渋々二巡目の列に並んだところ、理由が判明。海外からの観光客の方が異様に多いのです。きっと、ガイドブックやネットに掲載されているのでしょうね。一巡目の方が順に食べ終えた12時過ぎに入店、入口近くのカウンターに着席出来ましたが、ランチで30分待ちは少々萎えます…。

店内は、カウンターの内側、つまり厨房側の壁が石組みのモザイクだったり、カウンター頭上のレンジフード隠しが木材ルーバーになっていたり、とモダンな内装が素敵でした。大勢いる板前さんたちも、絶え間ないオーダーに猛奮闘のご様子。しかし、外で並んでいる間にオーダーを取って下さるので、着席してからほどなく、お料理が供されました。

ごはんとお味噌汁、香の物がついた定食の他に、鰯料理単品をハーフオーダーも出来るので、調子に乗って欲張ったら、この日はメニューから外されていた塩焼き以外、コンプリートしてしまいました(笑)。

柳川鍋定食
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身を開いてフライにしたものを卵でとじた熱々の柳川風。発想はユニークで、しっかりした味付けがご飯には合いますが、鰯そのものを味わいたい向きには、ちょっと物足りない気がしました。けれど、海外の方には、案外こういった調理法の方が食べやすかったりしますかね?

◆ 煮魚定食
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今回頂いた鰯料理の中で一番美味しかったのが煮魚。甘すぎず、クドからず、そして塩辛過ぎずの煮汁を吸った鰯の身がふっくらで、煮つけ具合が絶品でした!写真の拙さが悔やまれます…。
 
◆ 刺身(ハーフ)
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刺身は、ピカピカの身に目の前で庖丁を入れた造り立てで、鮮度は勿論、美味しさも折り紙つき。ハーフではなく一人前でオーダーすれば良かった…と後悔し始めた矢先、お隣の方が、刺身定食+刺身ハーフで、1.5人前をオーダーされているのを目撃。なるほど~。次回はそれもいいかな。

◆ フライ(ハーフ)
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鰯の調理法は好みが分かれるところでしょうが、ランチを一つの食材に絞って、鰯料理の様々なバリエーションが頂けるというのが面白いですし、お腹も充たされて、清く正しいお昼ごはんを頂いたような清々しさがありました。再訪するならば、私は煮魚刺身をオーダーしたいと思います。

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私は、海外に行った時に、有名なレストランばかりでなく「この国の人たちの、家庭での普段の献立を食べてみたい」と思うタチです。なので、海外からの旅行者の方たち向けのガイドブック等に、寿司や天ぷらのようなハレの日の「日本食」ばかりでなく、私たちが普段食べているようなこんな昼定食も、「日本食」として紹介されているのであれば、それはなかなか喜ばしいことかもしれません。口に合う合わないは別として、現地の食事を体験するというのも、異文化コミュニケーションの一手段ですものね。ということで、多少の待ち時間を要したことは、早々と忘れることにしました(笑)。

ごちそうさまでした。

2016年2月某日の旅先: 新宿「割烹 中嶋」さん 

新宿割烹 中嶋割烹・小料理 / 新宿三丁目駅新宿駅新宿西口駅
昼総合点★★★☆☆ 3.3