無芸大食・読書亡羊~美味しいものと本と旅~

美味しいものと本と旅が至福であり、生きがい。インスタ映えや星の数じゃなく、自分がいいと思えたものとの出会いを綴ってゆきたいです

東京駅「日本食堂 グランスタダイニング店」~長らくお世話になりましたが…~

東京駅北通路周辺整備の工事に伴い、東京駅の「グランスタダイニング(グランスタ1F)」が2月末日で閉店となるのだそうです。

「グランスタダイニング」は、中央線からのアクセスがいい上に、6:30からオープンの店が多く、新幹線に乗る前のお弁当や、飲み物まで改札内で調達できてしまうという高い利便性が魅力でした。これまでにも「ニッポンの駅弁」さん「銀座のジンジャー」さん「築地寿司清」さん「仙臺たんや利久」さんなど、グランスタダイニング内のお店には、何度となくお世話になっていたのに、旅の始まりの頼れる味方がなくなってしまうのは、とても残念。B1Fの「グランスタ」はこれまで通りの営業のようですが、8:00オープンだと私にはちょっと遅いのです。

そんな折、大阪に行くことになり、恐らく閉店前の最後の利用となるであろう機会が巡ってきました。今回は早朝出発ではなかったのですが、イートインでゆっくり過ごすほどの時間はなかったので、「日本食堂」さんのテイクアウトを利用しました。

◆ ハヤシライス
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テイクアウト用には、ライスとルウを分けて供されますが、ライスが入っているボックスは直径15㎝以上あって、驚きのボリューム。私にはこの半量で十分です…。

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ルウは、深い旨味とコクがありつつも、酸味や甘みのキツくない、優しい味わいで、誰でも美味しく頂ける味だと思います。ソースよりも牛肉とマッシュルームの具材の方が多いくらいのゴージャスさも嬉しいですね。旅のお供として頂くにはちと贅沢過ぎたかもしれませんが、クローズ前にこの味を体験出来て満足です。

◆ 特製デミカツサンド
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こちらは同行者とシェアして一切れずつ。カツの厚みに合わせてパンも厚切りなのですが、「デミカツ」と謳っているほどにはソースの存在が感じられず、カツとパンだけが悪目立ちしてしまって、アンバランスな印象を受けました。せっかくのカツの大盤振る舞いなのに、残念。
 
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「日本食堂」さんは、2010年の開店当初から、昔の食堂車の内装をイメージした店内が話題で、比較的お高めの値段設定にもかかわらず、私が見かけた限りはお客さんの入りも上々のようでした。慌ただしく人が行き交う駅構内にあって、ここのお店だけ、どこか優雅でゆったりとした雰囲気があるのを面白く感じていました。

通路工事後にまたグランスタダイニングが復活するのかは不明ですが、東京駅という多くの人が行き交う特殊な場所ならではの、旅のワクワクを盛り上げてくれるお店が出来ることを期待しています。

ごちそうさまでした。

日本食堂 グランスタダイニング店洋食 / 東京駅大手町駅二重橋前駅
昼総合点★★★☆☆ 3.1