無芸大食・読書亡羊~美味しいものと本と旅~

美味しいものと本と旅が至福であり、生きがい。インスタ映えや星の数じゃなく、自分がいいと思えたものとの出会いを綴ってゆきたいです

永福町「Massimottavio(マッシモッタヴィオ)」~マンマの腕に抱かれたような…~

突如もちもちのナポリピッツァが食べたくなり、目指したのは永福町。この街はナポリピッツァの2大巨頭とも言えるお店があり、どちらもナポリ出身のピッツァイオーロがいると聞いての訪問です。

平日にも関わらず「ラ・ピッコラ・ターヴォラ」さんは開店前からマダムのグループが大勢並んでいて、入店が危ぶまれたので、今回はすぐ近くにある「マッシモッタヴィオ」さんに入ることにしました。2階にあがるフロアはずらっとテーブルが並び、開放的。ランチといえどもメニューが限定されておらず、グランドメニュー全て頂けるのは嬉しいですね。

◆ ミアカヤ
オーダーは、トマトベースとチーズベース、それぞれから一枚ずつ。トマトベースのピッツァは、好物のきのこ茄子を中心に、パプリカ、ズッキーニ、オレガノパルミジャーノモッツァレラが載ったミアカヤを。パプリカのビタミンカラーが鮮やかで、見た目からして元気が出そうな一枚です。
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長きに渡りクリスピーなミラノピッツァ派だった私は、昨年吉祥寺「ピッツェリアGG」さんで初めてその美味しさに開眼した、遅い目覚めのナポリピッツァファンですが、今回「マッシモッタヴィオ」さんでは、更に衝撃を受けました。だって、もちもち感が規格外!トッピングの野菜とモッツァレラから出た旨味ジュースが溢れんばかりなのですが、それをふんわりと、しかし一滴たりとも逃さぬようしっかりと受け止めるだけの包容力があり、さしずめイタリアのマンマの、もち肌の太い腕でがしっと抱き締められているかの如し安心感です。幸せな満腹感で満たされるものの、くどさのない優しい後味もマンマならでは(笑)。

「マッシモッタヴィオ」さん
のピッツァの特徴は、この具材とソースのとんでもないジューシーさにあるようです。他の方のレビューを読むと好き嫌いが分かれるようですが、この生地あればこその汁ダクダク、私は好きです。

◆ マッシモッタヴィオ
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チーズベースのピッツァは、店名を冠したシグネチャーメニュー、マッシモッタヴィオを。こちらも、フレッシュトマトとプロシュート、ルッコラなどフレッシュな具材が花びらのようにこんもりと盛られていて、フォトジェニックなお姿。サラダピッツァのようなあっさりタイプかと思いきや、密かな主役は、プロシュートルッコラの下に隠れた、大盤振る舞いのモッツァレラ。プロシュートの塩気やルッコラの苦みとの対比で、これでもかとトッピングされた(昨今、バターやチーズ等の乳製品が高いので、しみじみ有難い…)モッツァレラのミルキーな味わいが際立ちます。モッツァレラの美味しさを存分に堪能できる、贅沢なピッツァでした。

扱う難易度が高いと言われる、ナポリの伝統を忠実に守った昔ながらの技法で作られたピッツァがこのお店の身上とのことですが、そんな予備知識抜きでも、素直に美味しいと思えるピッツァでした。どちらも2000円越えのお値段ですが、豪勢なトッピングと満足感ある食べ応えを考えると十分リーズナブルかと。(ランチのサイドサラダはオイリーでちょっと頂けませんでしたが…。)

こうなると俄然「ラ・ピッコラ・ターヴォラ」さんのピッツァも気になるというもの。次回はあちらでも頂いてみたいと思います。すごいなぁ、永福町!

ごちそうさまでした。

2016年4月某日の旅先: 永福町「 Massimottavio(マッシモッタヴィオ)」さん

マッシモッタヴィオピザ / 永福町駅西永福駅
昼総合点★★★☆☆ 3.5