無芸大食・読書亡羊~美味しいものと本と旅~

美味しいものと本と旅が至福であり、生きがい。インスタ映えや星の数じゃなく、自分がいいと思えたものとの出会いを綴ってゆきたいです

神泉「Cafe Bleu(カフェ ブリュ)」~左党にも下戸にも!オツな味覚が勢揃い~

どこも混雑しているGWの間は鳴りを潜めておとなしくしておりましたが、ようやく日常に戻った週の半ば、そろりそろりと街へ繰り出しました。この日は午後に渋谷での用事を済ませ、神泉までぶらぶら徒歩で移動。夕方早めの時間からのディナー、目指すは「Cafe Bleu(カフェ ブリュ)」さんです。

「カフェ ブリュ」さんは、目黒の名店「キッチンセロ」さんの女将・岩倉久恵さんのお店。以前カフェで利用した際に見かけた、17時からのフードメニューが「キッチンセロ」さん同様、とても魅力的だったので、夕暮れメニューを狙っての再訪です。こちらは朝8時から夜24時まで通し営業されているので、モーニングからランチ、お茶に食事と大変使い勝手が良いお店。ランチ以降はワインもメニューオンするので、お酒好きの方にも嬉しい一軒ではないでしょうか。

長く読んで下さっている方には御承知の通り、私はお酒に詳しい訳でもなく、嗜む程度しか飲めず、という由緒正しい酒飲み道から外れる者ですが、酒のつまみ的お料理には目がありません。そんな私にとって、「カフェ ブリュ」さんのメニューは、もう字面からして美味しそうなものばかりで、迷いに迷いました。吟味して選んだメニューはやはりどれもお酒に合うものばかりで、よなよなエール「本日の泡」グラスワインなど、いつもより酒量が進んでしまいました。

◆ お通し(自家製リエット)
DSC_1068

◆ 長葱のシェリービネガーマリネ
DSC_1069
味の予想はついていたけれど、想像を超えて美味しかったマリネは、この日の"今日一"メニューでした。芯までマリネの酸味が染みた長葱の柔らかく甘いこと!良く冷えたスパークリングと相性抜群でこれだけでグラスを開けられそうでした。

◆ 肉巻き生姜のフライ
DSC_1067
DSC_1071
豚バラ肉で巻いた味噌漬の厚切り生姜の存在感と、しっかり焦げ目がついたクリスピーな揚げ衣の香ばしさが余韻を残し、やみつきになります。肉巻き生姜自体は珍しい料理ではないけれど、生姜好きにとっては、この生姜の厚みが本当に嬉しい。これぐらいでなくちゃ!

◆ ひこ鰯のオイル煮 山椒の佃煮添え
DSC_1070
お店にいらした岩倉さん自らサーブして下さいました。(ハンサムウーマンな美人女将の岩倉さんに同性ながらドキドキ…)シンプルな調理法ですが、ひこ鰯の苦みと山椒の佃煮の爽やかさが相まって、奥行きのある味わい。こういうの、好きだ~。つまみというには多めの量も、飲みより食い気の私にはウェルカム。存分に堪能出来ました。

◆ こんにゃくと胡桃のゴルゴンゾーラ
DSC_1072
絶対食べたい!と真っ先に感じてオーダーしました。ゴルゴンゾーラソースが良く絡んだ蒟蒻のくにゅっとした食感は、肉と似て非なるものですが、意外と合う!胡桃のアクセントも楽しく、忘れがたい印象的な一品となりました。醤油が隠し味なのだそうですが、コクのあるゴルゴンゾーラソースがまた美味しくて、残ったソースを余さず頂くあまり、パンを食べ過ぎてしまうという難点も。

◆ アンチョビの芋フライ
DSC_1073
アンチョビ風味のフライドポテトですが、止められない止まらない…。カリッとした食感も好みで、しっかり濃い味なので、ビールも止められない止まらない…。

他にも、小鯵の南蛮漬けブロッコリーのアンチョビ炒めなど、自分でも作るような王道のおつまみアリ、こんにゃくの雷揚げ、白魚のナンプラー揚げ、雲丹クレソン、甘海老のカレーオイル煮、砂肝のスパイシーコンフィなどのオツな品々アリで、目移り必須。また、前述の通り、たくさん飲めないタチの私には、あれこれ少しずつ楽しめるグラスワインの充実度も嬉しい限りでした。

一方で、鶏カツレツ鴨コンフィなどの肉料理や、パスタ、デザートもあるのでしっかりと食事を楽しむことも出来、どんなシーンでも楽しめる懐の広さが、食いしん坊には有難いお店です。この日は少々お腹の空き具合が足りなかったので、僅か5品しか頂けませんでしたが、次回はしっかりお腹を空かせて再訪したいと思います。

ごちそうさまでした。

2016年5月某日の旅先: 神泉「Cafe Bleu(カフェ ブリュ)」さん 

カフェ ブリュダイニングバー / 神泉駅渋谷駅駒場東大前駅
夜総合点★★★☆☆ 3.5