無芸大食・読書亡羊~美味しいものと本と旅~

美味しいものと本と旅が至福であり、生きがい。インスタ映えや星の数じゃなく、自分がいいと思えたものとの出会いを綴ってゆきたいです

渋谷「Pie face(パイ フェイス) 渋谷モディショップ」~ファストフードの新定番として期待~

お子さんを含むお祝いごとの定番メニューと言えば、チキンでしょうか。私の子供の頃の誕生日パーティーメニューといえばチューリップチキンがスタンダードでしたが、今だってクリスマスには、ターキーならぬチキンを買って…という方も多いことでしょう。

我が実家の場合は父が鶏肉NGだったため、幼少の頃から食卓に鶏肉が載ることが殆どありませんでした。私もチューリップチキンはよそのお宅でのパーティーでしか頂いたことがありませんでしたが、その代わり、我が家の誕生日やクリスマスのハレの日メニューとして登場していたのが、ミートパイです。

当時は冷凍パイシートも使わずフィリングも手作りしていたことを考えると、結構手間のかかる料理だったと思うのですが、私たち姉弟がお祝いごとのたびにせがむので母も張り切っていたのでしょうね。そんなわけで、今でも「ミートパイ」と聞くと、条件反射的に手が伸びてしまう私であります。

前置きが長くなりましたが、そんな私のノスタルジーを掻き立てるミートパイが人気だという「Pie face(パイ フェイス)」さんにようやく行ってまいりました。こちらは、食事にもなるセイボリー(惣菜)パイも、甘いスイーツパイも揃っている、シドニー発のパイ専門店。渋谷モディの入口に位置する、入りやすいお店でした。

この日はたまたま朝から何も食べておらず、空腹MAX状態。ポトフとのスープセットにした一品だけでは足りず、単品でも追加した結果、同行者と半分ずつとはいえ、5種類も頂いてしまいました。

◆ クラシックミンスビーフ&ポトフ(パイ+スープセット)
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香辛料入りとあったクラシックミンスビーフでしたが、さほどスパイシーさはなく、むしろまろやかで食べやすい味でした。とろみあるフィリングがパイと一体化して、するりと頂けてしまいます。セットスープのポトフは、ソーセージ1本丸ごとに大きめの野菜が入っており、意外と本格的で食べ応えがありました。普通のお腹の空き具合だったら、このパイとスープのセットで食事として十分対応出来そうです。
 
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◆ タンドリーベジタブル
クラシックミンスビーフよりもこちらの方が香辛料の効いているように感じました。パイ生地との対比がはっきり感じられ、こちらの方が好みに近かったです。

◆ グリル野菜のサルサ
こちらもピリッとしたサルサソースの相性良し。野菜の存在感が感じられる食感も◎。

ケイジャンマヨシュリンプ
期間限定メニュー。マヨ味自体はそんなに得意ではないのですが、「ケイジャンマヨ」というのがミソ。具の食べ応えもあり、味の輪郭がはっきりと感じられて、意外と好みのタイプでした。


セイボリーパイは温めてくれるので、中のフィリングまで熱々で頂けるのは嬉しいです。思ったよりも大きめで、パイの層もしっかり厚みがあります。表面はサクッとしていますが、とろりとしたフィリングと相まって内側はしっとりとした口どけ。5種類食べ比べてみた結論としては、バターを使ったパイの味わいには、タンドリーベジタブルケイジャンマヨシュリンプの、ややスパイシーな味わいの方がベストマッチのように感じられました。

元来パイ&タルト好きでもありますし、ファストフードのハンバーガーやチキンが重たく感じられるようになってきた身としては、手軽なクイックフードとして頂ける、セイボリーパイやタルトの専門店が登場してくれたことは大歓迎。ただ、そうしょっちゅうお世話になるかというと…今の時点では未知数です。

しかし、ただでさえ好物だったミートパイがこんなファニーなビジュアルだったら、幼少時のパーティーのワクワク感は倍増していたかもしれません。果たして、今時の子供である甥っ子や姪っ子は喜ぶかしら…?次回は、彼らへの手土産として持参してみようかと思います。

ごちそうさまでした。

2016年5月某日の旅先: 渋谷「Pie face(パイ フェイス) 渋谷モディショップ」さん

パイフェイス 渋谷モディショップ西洋各国料理(その他) / 渋谷駅神泉駅明治神宮前駅
昼総合点★★★☆☆ 3.2