新宿「岐阜屋」~ならばむしろ今!思い出横丁の名店~
同行者たっての希望で「割烹 中嶋」さんのランチを頂きに出掛けたところ、前回を更に上回る行列が。まだランチタイムまで随分時間があるのに…。そう言えば、このお店に来るまでの道すがらも、南口のNEWoManの前でも、シネマカリテのあるNOWAビル前でも、行列が出来ていました。長らく工事していた甲州街道沿いが終わり、やっと南口がすっきりしたと思っていましたが、ニュースポットが出来たことで、やおら新宿が注目され始めたのでしょうか?
これから並んだとしても、二巡目はおろか三巡目にも入れそうになかったので、「割烹 中嶋」さんでのランチは次回に持ち越し、早々と方向転換。南口や三丁目が混みあっているのなら、歌舞伎町か東新宿方面に河岸を変えるのはどうか?新しくなった「すずや」さんに行くか、久しぶりに「東順永」さんまで足を延ばすか…と迷っていたところ、同行者から「岐阜屋」さんで昼ビールランチの提案がなされ、思い出横丁に歩を進めました。
御存知「岐阜屋」さんは、思い出横丁の老舗であり、朝から飲める上に何でも美味しい中華料理屋さんです。早速冷たいビールで喉を潤し注文開始!
◆ 木耳玉子炒め
こちらの名物であり、自宅でも乾物ストックを欠かすことのない木耳好きの私の大好物でもあります。玉葱と人参、青菜、肉、大ぶりの木耳の具材が玉子でふんわりとまとめられた、具だくさんの一品で、かすかに辛味が効いた甘辛い餡がたまりません。
◆ しゅうまい
◆ 餃子
◆ 固いやきそば
タンメンやもやしそばも捨てがたかったのですが、暑さに参って汁麺はパスして焼きそばを。普通のやきそばとかた焼きそば(「岐阜屋」さんでは「固いやきそば」と命名されてる)があります。太麺の揚げそばに野菜たっぷり餡がかかっているので、これにて満腹になりました。
蒸し暑い日でしたが、ガード側と横丁側双方の入口を通り抜ける風が存外心地よく、冷たいビールを煽りながら次々にお料理を頬張る心地よさに酔いしれました。次の予定があったので控えましたが、レバニラ炒めも食べたかった…。
「岐阜屋」さんは一見武骨なお店に見えますが、手が空いていても注文した品を立て続けに調理することはせず、こちらの食べるペースを見計らって次の一皿を熱々で出してくれる心配りや、毎回一皿調理するごとにきちんと味見をして、味のブレがないよう確認されている丁寧な姿勢を、とても好ましく感じています。
「岐阜屋」さんは一見武骨なお店に見えますが、手が空いていても注文した品を立て続けに調理することはせず、こちらの食べるペースを見計らって次の一皿を熱々で出してくれる心配りや、毎回一皿調理するごとにきちんと味見をして、味のブレがないよう確認されている丁寧な姿勢を、とても好ましく感じています。
他の街同様に新宿も徐々に進化を遂げており、その昔歌舞伎町や思い出横丁周辺に漂っていた、怪しさや近寄りがたさも随分払拭されました。思い出横丁周辺でも、外国人観光客の方の姿を随分見かけます。味わい深い佇まいはそのままで、清潔感や治安が向上していることは、観光客の方のみならず、誰にとっても嬉しい変化と言えるのではないでしょうか。
西新宿や三丁目側も好きですが、この日思いがけず「岐阜屋」さんで至福のひとときを過ごしたことで、新宿らしさと言えばやっぱり、雑多で勢いのある歌舞伎町や思い出横丁周辺だよなぁ、とめて感じ入ったことでした。
西新宿や三丁目側も好きですが、この日思いがけず「岐阜屋」さんで至福のひとときを過ごしたことで、新宿らしさと言えばやっぱり、雑多で勢いのある歌舞伎町や思い出横丁周辺だよなぁ、とめて感じ入ったことでした。
ごちそうさまでした。