無芸大食・読書亡羊~美味しいものと本と旅~

美味しいものと本と旅が至福であり、生きがい。インスタ映えや星の数じゃなく、自分がいいと思えたものとの出会いを綴ってゆきたいです

北海道・帯広「高橋まんじゅう屋」~人気のほどを実感!~

帯広のガイドブックに必ず載っていた大判焼きのお店「高橋まんじゅう屋」さんは、同行者の希望で訪問しました。「たかまん」の愛称で親しまれ、帯広市民のソウルフードとも称されるおやつだそうですが、正直なところ、大判焼きなんて珍しくもないしなぁ…と見くびっていたのです。

「高橋まんじゅう屋」さんは、電信通りという商店街にあり、大きな赤い暖簾はためく外観で、すぐに見つけられました。大判焼きの他に蒸しパン肉まん・あんまん、かき氷なども提供しているそうで、典型的な学校帰りの寄り道スポットという感じ。店内に入って度肝を抜かれたのは、想像以上に広い厨房。失礼ながら、こんなにたくさん必要?!と思うくらいの焼き台があるのです。保温ショーケースの中にも肉まんあんまんがずらり。
 
しかし、それもそのはず、とにかくお客さんがひっきりなしにやって来るのです。平日の昼前に伺ったので、さすがに学生はいないし、きっと空いてるだろうという予想は大きく外れ、ご近所の方がひとつだけおやつに買って行ったり、営業車で立ち寄った若いサラリーマンたちがオフィスへのお土産には何個必要か指を折っていたり。お子さん連れのお母さんもいれば、肉体労働者風のつなぎを着た強面のおじさんも(なぜか私たちにドヤ顔を向けつつ、その場で頬張っていました・笑)、ともかく老若男女、店を訪れる人が途切れることがありません。帯広市民に愛される店というのは本当なんだなぁ…と身を以って実感致しました。
 
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大判焼きは、あんこチーズ味の2種類。焼きたてあつあつは綺麗な焼き目がついていて、端っこは香ばしく、中はふんわりふっくら。あんこはさすが小豆の名産地・十勝ならではのコク深さで、生地とのバランスも丁度良い加減です。驚いたのはチーズ味で、クリームチーズ的なものを想像していたのですが、塩味の効いたナチュラルチーズ味。ちょっと喉につまりそうな感じはありますが、甘いものが得意でない私には嬉しい塩味おやつでした。
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大判焼きそのものももちろん美味しかったのですが、お客さんに愛されているお店独特の微笑ましい光景が、その味を一層美味しいものしてくれました。こんなふうに、地元の雰囲気が感じられる食べ歩きは旅先ならでは。足を延ばして行ってみて良かった!

ごちそうさまでした。 

高橋まんじゅう屋たい焼き・大判焼き / 帯広駅
昼総合点★★★☆☆ 3.0