無芸大食・読書亡羊~美味しいものと本と旅~

美味しいものと本と旅が至福であり、生きがい。インスタ映えや星の数じゃなく、自分がいいと思えたものとの出会いを綴ってゆきたいです

神楽坂「翔山亭 神楽坂別館 茶寮」~もう一声!更に肉が食べたくなって~

神楽坂でひとりランチと相成ったこの日、久しぶりに「蕎楽亭」さんで牛すじカレーそばを頂こうとお店に向かったものの、あと一歩のところで開店時間に間に合わず、出遅れてしまいました。一巡目のお客さんが終わるまで暫く待たなくてはならないのですが、二巡目もそこそこ列が出来始めていたので、またの機会に。

さて、どうしよう…と当て所なく彷徨い、私にしては珍しく飛び込みで入ったのが「翔山亭 神楽坂別館 茶寮」さんです。牛つながり、という訳ではありませんが、ランチタイムでも忙しなさを感じさせないような、ゆったりとした店構えにも惹かれました。1階にはテーブル席の個室と半個室があり、料亭焼肉のお店にも関わらず、各部屋からはお子さんの声が。さすが神楽坂、幼児でも昼からいいもの食べてるなぁ…。

ほどなく案内された席は、半個室のテーブル席。ランチタイムにも関わらず、私のような一人客でも相席にせずに座らせて頂けるのは嬉しいですね。あまり長く占領しているのは気が引けるので、食後は速やかに退店しましたが、人の目を気にせず落ち着いて食事が出来るひとときは、実はかなり贅沢なことかもしれません。

◆ 黒毛和牛サーロイン ビフテキ重+ミニ冷麺
DSC_1426
どちらかというと、普段はガッツリ肉を食べる!という肉食系ではない分、ここぞという時には張り切ってしまうワタクシ。せっかくなので”新名物”と謳われているビフテキを頂きました。さっぱりした冷麺も美味しそうだったので、+500円で小冷麺もセットに。お膳は、サラダ、赤出汁、香の物甘味と食後のドリンク付き。丼のご飯は少なめにして頂いています。

DSC_1427
赤身が美しいサーロインは、しっとりと柔らかく瑞々しい食感。下味もついているのでそのままで肉の味を楽しむことも出来ますが、醤油バター味の泡醤油や、山葵醤油をかけて頂くと、より強く肉の甘味を感じました。
 
DSC_1428
冷麺
も、硬めのシコシコ感といい、塩気より出汁感が強いすっきりとした後味のスープといい、好みでした。こちらも液体柚子胡椒や酢を入れて頂くと、スープの味に変化が出て、最後まで楽しく頂けました。
 
DSC_1429
甘味はアイスやシャーベットではなく、小さめのどら焼き果物羹というザ・和菓子(苦手なジャンル)でした…。しかし、食後に付くドリンクのアイスコーヒーはちゃんとしていて、美味しかったです。また、食事中は気配を消して、目線が合わないようにきちんと配慮して下さっていながら、食後を見計らい絶妙なタイミングでドリンクを持って来られるという、お店の方の気持ちの良いサービスが印象的でした。

ご飯、赤出汁、香の物や、おひや代わりの冷茶など、いずれも細部まで行き届いた端正な味わいで満足でした。ただ、やはり良いお肉だと量的にはちょっぴりなのですよね…。個人的には、甘味はついてなくても良いから、その分お肉をもう一枚!というのが本音です。見るともなしに夜のメニューを見ていたら、なんだか焼肉をお腹一杯食べたくなってきて、お肉を頂いたハズなのに余計肉食欲が増すという矛盾…。

お店の雰囲気や、接客はとても良かったので、また利用したいと思いました。次回はもう少しガッツリめにロース重か、ハンバーグ膳、あるいは夜の焼肉コースで、肉食べた!という満足感を味わいたいと思います。

ごちそうさまでした。

翔山亭 茶寮焼肉 / 飯田橋駅牛込神楽坂駅神楽坂駅
昼総合点★★★☆☆ 3.3