江古田「ECODA HEM(エコダヘム)」~街角にこんな場所、羨ましい~
やっと行けました、「ECODA HEM(エコダヘム)」さん。江古田の街には全く馴染みがなくて、降り立つのも生まれて初めてなれど、姉妹店である「Mai Mai(マイマイ)」さんと「エコダヘム」さんがあるこの街には、ベトナムフードラバーとしては一度は訪れねば、とずっと思っていたのです。
この日は日中は蒸し暑かったのですが、夕方になってからは涼しい風が吹き始めました。3軒分しか離れていない二つのお店のどちらに行こうか一瞬迷ったものの、せっかく良い風があるならば、夕暮れの空の下で食べる方が気持ちが良さそう、と屋台風の「エコダヘム」さんに伺うことにしました。
店名の「Hem」が路地を意味する通り、路地の小さなスペースに、キッチュなテーブル&椅子が並び、それを取り囲むように3棟のコンテナが立った場所が「エコダヘム」さんのお店の敷地です。3つの棟は本来、ご飯類、麺類、ドリンクやバインミーがあるカフェ、とメニューによって分かれているのですが、なぜか現在フォーの提供はないため、おこわやおかゆなどのご飯ものが中心のようでした。
お料理は、各コンテナ棟内で頂くことも出来ますし、各店舗のメニューをオーダーして、フードコートのように、オープンエアのテーブル席で頂くことも出来ます。徐々に暮れなずむ夕方、穏やかで心地良い風が吹き抜けてゆく中で、ビールと共に屋台メニューを頂くのは最高!通りに面してはいるものの、奥まった路地なので意外と通行人の気配も気にならず、このエリアだけベトナムローカル感満載なのが楽しいです。
◆ ハスの茎のピリ辛サラダ巻き
生春巻きは月替わりで色々なオリジナルメニューが頂けるそうですが、伺った6月はハスの茎のピリ辛サラダを巻いたもの。ハスの茎のサラダ自体はベトナム料理ではポピュラーですが、こんなふうに巻いてあると更に食べやすく、おつまみに最高でした。断面が見える見た目も可愛いですが、シャキシャキとした蓮の歯応えとヌクマム入りの甘酸っぱい味付けがオツでした。
◆ 豚肉の角煮のせおこわ
おこわは3種ほどありましたが、今回はスタンダードな豚の角煮のせを。甘じょっぱくほろりと崩れる角煮、カリカリの揚げ卵からとろりと顔をのぞかせる黄身、シャキシャキ感が爽やかなパパイヤと人参のなますと、おこわを一緒に頬張れば…もう言うことなし。
◆ 厚揚げの煮物
◆ バインミー
バインミーも月替わりメニューがあるようですが、今回は定番の豚の甘辛焼きのバインミーを頂きました。豚肉と大きめにカットされたなますが中心のシンプルなタイプですが、作り込まれてない感じが好ましく、全体的にバランスの良いバインミーでした。パンも美味しかったです。
◆ ベトナムコーヒー
もともとのメニュー数がそれほど多くないので、じっくり腰を据えてあれこれ頂くというよりは、気軽に立ち寄って楽しむサク飲み向きのお店です。雰囲気といい、ベトナム愛も感じつつオリジナリティもあるフードも気に入りましたが、月替わりのメニューも多いので、こういうお店はわざわざ食べに出掛けるよりも、近所にあったらいいのにというタイプ(西荻の柳通り辺りの雰囲気に、しっくり溶け込めそうなんだけどな…)。オープンエアで気軽にベトナム料理を楽しめる、江古田住民の方が羨ましいです!
ごちそうさまでした。