無芸大食・読書亡羊~美味しいものと本と旅~

美味しいものと本と旅が至福であり、生きがい。インスタ映えや星の数じゃなく、自分がいいと思えたものとの出会いを綴ってゆきたいです

浅草「フルーツパーラーゴトー」(再訪)~あらためて思う、果物の存在感~

好きな果物は?と聞かれたら、真っ先に挙げるのは桃です。杏やプラムなどのスモモ系、苺・さくらんぼ・西瓜・梨など、他にも好みの果物はありますが、一番はと問われればやはり桃かもしれません。先月、果物王国・山梨に出掛けたものの、時間やスケジュールの関係で桃を賞味するまでには至らなかったので、雪辱を果たすべく旬の時期に是非再訪しようと思っていたのが「フルーツパーラーゴトー」さん。前回貴陽プラムのパフェを頂いて以来、すっかりその味に魅せられ、とっておきのフルーツを頂くならこちらに伺おうと思っていたのでした。

◆ 日川白鳳のパフェ
メニューを見て真っ先に探し当てた桃のパフェは、山梨の名産・日川白鳳を使ったものと書かれておりました。嬉しい! 
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桃のフルーツとアイス、ソースだけで構成されたごくごくシンプルな佇まいですが、驚くべきはやはりフルーツ単体の持つ存在感。目の前に置かれた時点で、芳しく上品な桃の香りが鼻腔をくすぐり、一瞬陶然となります。カットされた桃の表面を、溢れんばかりの果汁がびっしりと覆っていて、まるで湧水の如く後から後から湧いてくる!一口齧っただけでも、口中が果汁でいっぱいになるほどのジューシーさで、自然と舌も喉も鳴ってしまいます。あぁ、桃ってなんて美味しいんでしょう…。前回も感じたことですが、主役であるフルーツが決して霞むことなく、しかしアイスやソースが周りをの彩ることでパフェというデザートとしての満足感もしっかり味わえる、このトータルバランスがお見事でした。

◆ 山梨産プラム(貴陽)のパフェ
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同行者は、前回私が頂いた山梨産プラム(貴陽)のパフェを。一口貰いましたが、やっぱりこちらも絶品!白鳳は瑞々しく儚い甘さと、しゅわっと溶けるような柔らかい果肉の食感が印象的ですが、プラムはハリのある果肉を突き破って弾ける酸味と甘味の絶妙な加減が忘れがたい味わいで、どちらも甲乙つけがたい逸品です。

◆ お口直しの小さめかき氷(すいか)
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前回気がつかなかったのですが、パフェホットケーキを頂くとオーダーできる、小さめかき氷がメニューにあることを発見しました。せっかくなので氷すいかを頂いてみましたが、水分の多いすいかの青っぽい独特な甘さと、少量の氷が口直しにぴったりでした。もともと冷たいかき氷をたくさん食べられないタチなので、フルーツ氷は気になるけれど、単体でオーダーする気概はなく、悩ましいところでした。しかし、こちらならば量と甘さが程よく、大変有り難いメニューです。なんだか得した気分!

今回は一番頂きたかった日川白鳳が味わえて大満足でしたが、オーダーしなかった他の果物も気になってしまい、後ろ髪を引かれるのも前回と同じく。今後は果物の旬もきちんと把握して、定期的に伺いたいものです。

ごちそうさまでした。

「フルーツパーラーゴトー」さんの初回レビューはこちら