築地市場「とんかつ八千代」～やっとありつけた！チャーシューエッグ～
日中があまりに暑いので、いくらかマシな朝方から午前中に用事を終わらせるべく、夏は自然と早起きが習慣となります。となると、勢い食べ歩きも朝ごはんをめがけて…というプランになるもの。再び、築地市場です。
「とんかつ八千代」さんで、火・木・土曜日に提供されるチャーシューエッグ定食はつとに有名ですが、これまでなかなかタイミングが合わなかったり、たどり着いた時には既に売り切れだったりと、何度か無駄足を踏んでおりました（とはいえ、市場内の他店へ繰り出して舌鼓を打ち、それはそれで結果オーライでしたが・笑）今回は三度目の正直。9時前に入店し、とうとう念願のチャーシューエッグと相見えることができました。
◆ チャーシューエッグ定食
以前雑誌の誌面で、半熟の目玉焼き2つの上に、分厚いチャーシューが3枚載ったこのビジュアルの写真を見ただけで、激しく食欲を掻き立てられましたが、卵かけご飯といい、卵サンドといい、エッグベネディクトといい、卵料理ってなぜこうも本能に訴えかけてくるのでしょうね？
実物を前にすると、そのボリュームに新たな驚きを感じました。定食には、ご飯とお味噌汁、香の物がつきます。ご飯は少なめでお願いしましたが、それでも普段の私の朝食と比べれば相当な量です。
形が崩れそうにとろとろに煮込まれたチャーシューは、豚バラのこってりとした風味と、かなりしっかり醤油味のタレで、想像以上にパンチのある味わい。目玉焼きの黄身を絡めてまろやかにしても尚、ご飯をかっ込みたくなるガツンとした味付けは、やはり市場向き。普段、ラーメンに入っているチャーシューも一枚で十分と感じる軟弱な私なので、豚バラチャーシューの脂気と塩分強めのタレのインパクトは、朝イチの胃には正直結構堪えました。当初は、もしご飯が余ってしまうようなら、100円のミニカレーを頼んじゃおうかな～、などと暢気に考えていたのですが、そんな余裕もなく…。チャーシューも目玉焼きも、美味しかったことは間違いなく、人気の理由も納得の味でしたが、私は今回で気が済みました。
◆ 海老、ホタテ、アジ定食
フライものが得意ではないのでパスしましたが、同席者は朝から揚げ物3種の定食を完食。が、残念ながらあまり好みには合わなかったようです。しかし他のお客さん達の中には、チャーシューエッグ定食にアジフライや海老フライを追加する猛者もたくさんいらして、フライメニューの人気の高さを窺い知ることができました。
これまで市場内のいくつかのお店で食事をしてきて、からりとした気持ちの良い接客や、何気ない定食のしみじみとした美味しさを噛み締めて来たのですが、今回は少々勝手が違って面喰いました。あくまでも私個人の感想ですが、ご飯やお味噌汁、香の物などはあまり美味しいと思えず、やや愛想なしの接客も味気なく感じました。今までのお店のレベルが高過ぎて、単に基準値が上がってしまっているだけなのかもしれませんが…。
とはいえ、熱望していたチャーシューエッグ定食を頂けて満足です。ごちそうさまでした。
