無芸大食・読書亡羊~美味しいものと本と旅~

美味しいものと本と旅が至福であり、生きがい。インスタ映えや星の数じゃなく、自分がいいと思えたものとの出会いを綴ってゆきたいです

京都・四条「亮昌高辻店」~嫌みのない京都らしさを感じる餃子~

「一食を軽めに」という今回の旅行の信条のもと、一日目のお昼ごはんは「亮昌(すけまさ)高辻店」さんの餃子に決定。京もち豚に九条葱、京都伏見のキャベツ、と京都産の材料で作られた餃子というものに興味があり、伺ってみました。
 
DSC_1514
店内はカフェのような店構えで、一人でも気軽に入りやすい雰囲気。ぎょうざは1人前6個で、ぎょうざ2人前とご飯・味噌汁・漬物つきの定食もありますが、単品でご飯や味噌汁を組み合わせてもよし、夜は簡単なおつまみもあるのでちょい飲みも良し、シンプルな品書きながら、シチュエーションに合わせて色々と使い分けができそうです。

◆ ぎょうざ3人前(2人で)
餃子を頂くときにはビールさえあれば十分、ご飯や味噌汁は全く必要ないタイプなので、私も同行者も、ぎょうざ&ビールだけのオーダーです。午前中に「フルーツパーラー ヤオイソ」さんでフルーツサンド他、色々頂いたばかりなので、お店の方にも相談しつつ、ぎょうざは1.5人前ずつとしました。
DSC_1515
皮は薄めで、外側はカリッと香ばしく焼けていますが、噛んでみるとともちもちとした風合い。餡の野菜は、それぞれの歯応えが感じられるほど、大きめにカットされています。京都らしく「山利商店」さんの味噌を隠し味に利かせているそうですが、味付けは生姜の風味が香るあっさりタイプで、九条葱とキャベツの甘味もほんのり感じます。全体的に、さっぱりとした優しい味わいでした。個人的にとろみがついた餃子餡が苦手なので、「亮昌」さんのような、野菜の歯応えが残るシャキッとしたタイプはとても好みに合いました。
 
DSC_1516
いくらでも食べられそうなあっさりタイプのぎょうざには、千鳥酢を使った酢醤油、黒七味、揚げた羅臼昆布入りのラー油などの個性的なつけダレもよく合いました。黒七味は自宅でも愛用していますが、ぎょうざとの相性が良くてびっくり!早速家でも真似してみようと思います。

餃子もつけダレも、京都らしい素材を使った構成ですが、無理矢理「京都っぽさ」をねじ込んだようなとってつけた感がなく、京都生まれのものを組み合わせたらこんな仕上がりになりました…というような、自然なたおやかさを感じるオリジナル餃子である点を好ましく思いました。

もうちょっと食べられそうな気もしましたが、後のことも考えて腹八分目でストップ。ぎょうざ自体が軽やかな食べ心地なので、初めからしっかり食事をする心づもりであれば、女性であっても、餃子2人前がついてくるという定食でも、全然問題なさそうです。また京都に来た時に、ふらっと立ち寄ってまた食べたいな、そんな風に思える一品でした。

ごちそうさまでした。

亮昌餃子 / 四条駅(京都市営)烏丸駅五条駅(京都市営)
昼総合点★★★☆☆ 3.5