無芸大食・読書亡羊~美味しいものと本と旅~

美味しいものと本と旅が至福であり、生きがい。インスタ映えや星の数じゃなく、自分がいいと思えたものとの出会いを綴ってゆきたいです

渋谷「Gorilla Coffee(ゴリラコーヒー)渋谷店」~見た目はマッチョ、中身はスタイリッシュ?~

「ヒューマントラストシネマ渋谷」で映画を観る時は、前後で「Gorilla Coffee(ゴリラコーヒー)」さんを利用する機会が多々あります。赤いアクセントカラーが効いたモノトーンが基調の内装と、ブルックリンブリッジやゴリラのシルエットデザインがスタイリッシュな雰囲気ではありますが、天井高で開放感がある造りと、アメリカンダイナーのようなリラックスできる設えが、気に入っています。

◆ ホットサンド(プルドポーク)
映画の「シェフ~三ツ星フードトラック始めました~」に登場したキューバサンドに魅かれて、一時期それに似たサンドウィッチを追い求め、「スケロクダイナー」さんなどを訪問したことがありました。名前こそ違いますし、映画のようにプレスされてはいませんが、「ゴリラコーヒー」さんプルドポーク入りホットサンドは、中身のプルドポークの味わいといい、ピクルスやチーズもサンドされている構成といい、私のイメージするキューバサンドにとても近いように思えます。
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ごくごく私的な感想になってしまいますが、特にプルドポークは、昔むかーしアメリカで暮らしていた頃にお馴染みだった甘じょっぱいBBQ風味と、ほろほろと裂けた肉から染み出すジューシーな旨みが相まった味わいに、強烈な懐かしさを覚えるのです。けれど、全体としてはジャンクに転ばず、スタイリッシュにまとまっているのが、ブルックリン発のお店らしい一品だなと思います。

◆ ゴリラドッグ
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同行者はこちらのお店が初めてだったので、シグネチャーメニューでもあるゴリラドッグをオーダーしていました。ジューシーというよりも、肉肉しくゴツゴツとした噛み応えが特徴的な、無骨さを感じるソーセージに、フライドオニオンたっぷりという、一見ジャンクでパワフルな組み合わせですが、ソフトフランスとの相性も良く、意外とシンプルで洗練された味わいです。好き嫌いが分かれそうですが、私はこういうタイプも好きです。

◆ スパイシーレモネード&コーヒー
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夏場は爽やかなドリンクがほしくて、レモネードジンジャーエールなどをオーダーしがちですが、スパイシーやホームメイドの表記があると、即座に釣られます(笑)。こういうロゴやイラストも好き。

◆ コーヒーケーキ
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ビルスフードケーキや、アイシングがたっぷりかかったケーキなど、ダイナーに置いてあるようなアメリカらしいケーキが嫌いではない同行者がオーダー。強烈なビジュアルに一瞬うっとなりますが、意外や意外、ベースのケーキは甘さ控えめで、甘酸っぱいアイシングとのバランスも良く、後口あっさり。もちろんこれだけを頂くことなど私には無理で、ホットコーヒーを追加しましたが、その名の通り、コーヒーのお供にぴったりでした。

「ゴリラコーヒー」さんは、席数が多いためあまり混み合っていることがありませんし、朝早くからオープンしている点でも、ロケーション的にも、使い勝手が良いのですが、一番魅かれる点はやはりフードメニュー。アメリカンな見た目に反して、どれも決して大味ではなく、意外と計算された凝った味わいのものが多いように感じます。

バナナチョコレート
ダークチェリーシェイクなど、よっぽどエネルギー補給を求めている時でないと…と、まだオーダーする勇気が湧かないパワーフード的なドリンクも、実はちゃんと日本人向けに飲みやすい味にアレンジされているのかもしれませんね。いつか挑戦してみたいと思っています。

ごちそうさまでした。

GORILLA COFFEE 渋谷店カフェ / 渋谷駅神泉駅明治神宮前駅
昼総合点★★★☆☆ 3.4