無芸大食・読書亡羊~美味しいものと本と旅~

美味しいものと本と旅が至福であり、生きがい。インスタ映えや星の数じゃなく、自分がいいと思えたものとの出会いを綴ってゆきたいです

吉祥寺「鮮魚屋」~「里の宿」さん系列の海鮮居酒屋~

この日の夕食は、吉祥寺通り沿いにある「鮮魚屋」さん。以前「パティスリー サロン・ドゥ・ゴセキ」さんで店内から外を眺めていて、吉祥寺通りを挟んでちょうど正面に位置するお店の佇まいが気になっていたのですが、それが「鮮魚屋」さんでした。

「鮮魚屋」さんは、同じく吉祥寺にある「里の宿」さんと同様に、魚屋の「魚初」さんが経営されている魚料理を中心とした居酒屋さんです。吉祥寺の海鮮系居酒屋さんというと、「魚秀」さん「みかづき酒房」さんなど、ヨドバシ裏に足を向けることが多かったのですが、吉祥寺通りエリアにもあったんだなぁと今更ながらの訪問です。

こちらはビルの3フロアが丸ごとお店で、1階はオープンキッチンのある開放的なカウンター。この日通されたのは、2階のカウンターと掘りごたつ式の席があるお座敷。3階は半個室のテーブル席だそうです。まずはいくつかのおつまみと、魚料理をあれこれオーダーしました。

酒盗とチーズのポテトサラダ
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生のオニオンが苦手なの、外でポテトサラダをオーダーする機会はまずないのですが、塩辛系に目がないので、オニオン入りでないことを確認したうえでオーダー。酒盗の旨味ある塩気とチーズのコクが効いていて、美味しかった!

◆ 坦々豆腐
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坦々風の肉味噌を載せた豆腐料理。味が濃い目で、お酒のアテに向いた一品でした。

◆ 刺身盛り合わせ
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おまかせの盛り合わせ、この日は戻りガツオ、インドマグロ、カンパチ、サーモン、メジマグロ、サワラ、鯵のラインナップ。切り身が厚く、どれも「刺身食べた!」感十分。

◆ 谷中生姜入りなめろう
魚を生で頂くなら、刺身よりも寿司よりも実はなめろうが一番好き。谷中生姜の風味は思ったほど感じられませんでしたが、ねっとりとした口当たりと、香味野菜によって際立つ魚の旨さは、なめろうならではの味わいかと。 
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友人に非国民と罵られるほど、海苔に全く思い入れがなく、おにぎりにも海苔を巻かない派の私ですが、添えられていた海苔がとても美味しくて驚きました。お店の方が他のお客さんに説明されているのを漏れ聞いたところ、鮨店で使う高級海苔なんですって。パリパリの海苔にくるりと巻いて頂くと、なめろうの旨さ倍増!

◆ 煮魚
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「里の宿」さん同様、旬の魚は焼きや煮つけなど様々な調理法で頂けます。焼き秋刀魚と迷った末、同行者の意向を汲んでこの日は煮魚を頂きました。結構こってりで、満足感も十分でした。しかし、肝心の魚の名前を失念。メバルの仲間と説明された記憶があるのですが…。

◆ あおさ煮大根
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穏やかな塩気と上品な風味の出汁(ベースは魚のお出汁でしょうか)を、大根はもちろん、あおさもたっぷりと吸っていて、しみじみとする味です。しっかりめの味付の煮魚の後だったので、ほっとする一品でした。

◆ 鮭の親子男爵
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男爵芋に鮭といくらがトッピングされているんだろうな、とメニューのネーミングからイメージしていたものより、ずっとオシャレな姿で登場した一品。焼きハラスから滲み出た美味しい脂が、ホクホクの男爵に沁み込んで、普通のじゃがバターとはまた違った、クセになる美味しさ!願わくば、もう少しいくらがあると嬉しいところ。これにいくらをたっぷり載せたら贅沢すぎるでしょうか…。

◆ 魚の煮汁めし
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〆はガッツリ煮汁めし!魚の角煮とその煮汁をかけた白飯に卵黄が載っていて、もう見た目から食欲を誘います。〆のご飯にしては量が結構ありましたが、ぺろりとイケてしまいました。

他にも、「里の宿」さんでもおなじみのネギトロメンチや、蟹みそサラダ、ネギトロたくあんなど、そそられるメニューもあり、魚の旬に合わせて訪問すれば、色々頂ける楽しみがありそうです。ランチも頂ける「里の宿」さんの方が、訪れる頻度は自然と多くなってしまいますが、店内のキャパや席間などを考えると、夜は「鮮魚屋」さんの方が落ち着いて食事が出来そうだと思いました。

魚に関しては、自分の選択眼と料理の腕は全く信用できないので、美味しい魚料理は外で頂くに限る!とつくづく思います。

ごちそうさまでした。

鮮魚屋居酒屋 / 吉祥寺駅井の頭公園駅
夜総合点★★★☆☆ 3.2