清澄白河「Cafe Hai (カフェ ハイ)」~私的都内のミュージアムカフェNo.1~
都内にある美術館はどれも甲乙つけがたい良さがありますが、東京都現代美術館は、木場公園内にあるロケーションも、美術館の建物建築自体も、館内のインテリア(金沢21世紀美術館や、十和田市現代美術館でもおなじみマイケル・リンの、化粧室のアートワークが素敵!)も、居心地の良さ(エントランスロビーのソファのうっとりするような座り心地はすっかり有名になってしまいましたが、地下のサンクンガーデンの静かな空間も、隠れた名所だと思います!)も、ミュージアムカフェも、全てがツボな美術館です。
MOT内のカフェ「Cafe Hai(カフェ ハイ)」さんは、西麻布にある「Kitchen」店主の鈴木珠美さんがオーナーのベトナム料理カフェです。ふだん美術館に行く際には、館内のカフェやレストランはそっちのけで近隣のお店開拓に注力するのですが、MOTに限っては、お昼は「Cafe Hai」さんで確定。鈴木珠美さんのレシピにおける食感のバランスや取り合わせの妙が大好きなので、ディナー営業のみの「Kitichen」さんのお料理をデイタイムに頂けることが、私にとっては何より嬉しいことなのでした。
◆ まぜまぜご飯(写真手前)
「Kitchen」さんでもおなじみ、香味野菜と砕いたナッツを混ぜたご飯です。私は鈴木さんの「ベトナム葉っぱごはん」というかなり昔のレシピ本を持っていて、このメニューは自分でも作るのですが、お店でも必ずオーダーしてしまう大好物。シンプルだけどエッジの立った味付け、野菜のシャキシャキ&しんなりの塩梅、ナッツのクリスピーな食感が絶妙で、もりもり頂けるご飯モノです。
◆ ベトナム風揚げ春巻き & さつま揚げ
メッシュ状のレースライスペーパーで巻いて揚げられた春巻きはサクサクパリパリ感が、さつま揚げはふわふわの軽い口当たりがたまりません。ヌクマムのタレで頂くと、ビールが恋しくなります。
◆ モロッコパイ & チェー
トルコのバクラヴァにも似たモロッコパイは、幾層にも重ねたパイに蜂蜜とナッツがたっぷりかかったもので、ココナッツアイスが添えられています。このうっとりするような甘さが、展示作品鑑賞で疲れた脳と身体をほぐしてくれる特効薬。
チェーも、ココナッツミルクに目がない私の定番。小豆の素朴でほのかな甘味、ナッツの香ばしさ、もったりとしたココナッツミルクと氷のシャクシャクした歯触り、と幾重にも重なった味わいが魅力です。ベトナムデザートの優しい甘さは、どうしてこんなに心と身体を癒してくれるのでしょう…?
「Cafe Hai」さんは、美術館利用とは別に入店できますし、フォーなどのオーソドックスなメニューも揃っているので、ベトナムご飯に親しむための入り口という意味でも、間口の広いお店だと思います。私の場合、朝から企画展を見て、こちらでお昼とお茶した後、再度館内を巡ったり園内を散歩したり、場合によってはもう一度ベトナムコーヒーを…と一日とっくり満喫。MOTが近所にあったら、絶対に入り浸ってしまうだろうな…。
この日も美味しく頂きました。ごちそうさまでした。
2015年10月某日の旅先: 清澄白河「Cafe Hai」さん
CAFE HAI (カフェ / 清澄白河駅、菊川駅)
昼総合点★★★★☆ 4.0
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