無芸大食・読書亡羊~美味しいものと本と旅~

美味しいものと本と旅が至福であり、生きがい。インスタ映えや星の数じゃなく、自分がいいと思えたものとの出会いを綴ってゆきたいです

吉祥寺「氷屋ぴぃす」~今年初!大人仕様のかき氷~

「ペパーミントカフェ」さんのガイガパオに添えられていた青唐辛子を思い切り齧ってしまって、口内が熱いわ痛いわで難儀していたところ、じぞうビルの中に「氷屋ぴぃす」さんという、かき氷屋さんを見つけました。風が冷たく、決して温暖な日ではなかったのですが、口内の火消しにかき氷はうってつけです。「食べログ」のマイレビュアーさんが紹介されていたことや、獺祭大吟醸甘酒久保田『萬寿』甘酒などのアルコール入りシロップ、塩キャラメルといった大人テイストのフレーバーにも惹かれ、思わず入店しました。

◆ 大人のラムレーズン
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迷いに迷って選んだラムレーズンは、正に大人のかき氷。ラム酒漬けのレーズンとコンデンスミルクのコク深さが後を引きます。氷の品質や削り方によるものなのでしょうが、食べやすくて溶けにくく、最後まで飽きずに食べ進むことが出来ました。途中で追加できるよう、ラム酒漬けレーズンとコンデンスミルクが添えられているのが嬉しいですね。

◆ レモンミルク
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こちらは、レモンの酸味とほろ苦さが際立つ、コンフィチュール状のシロップが絶品。ラムレーズンとは氷の削り方が違い、繊細な口当たりと爽やかな風味の相性が抜群でした。控えめな甘みという点で言うと、ラムレーズンよりもレモンミルクの方がより好みでした。
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カウンター8席の小体なお店、しかもかき氷日和とは言い難い気候ながら、お客さんは次々に入って来ます。男性客のひとりは、オススメ3種盛りを瞬く間に平らげた後、獺祭大吟醸甘酒のお代わりをされてました。舌が麻痺するので氷菓子は早く食べられない私からすると、神業にも近いものがあります。カッコいい!高校生らしき女の子は既に常連のご様子。放課後のおやつにしてはなかなかのお値段ですが、さすが裕福層も住む吉祥寺の高校生。お小遣いが潤沢なんだろうだなぁ。

折からのかき氷ブームには乗りきれてない私ですが、ぽつぽつといくつかを頂いてみて実感するのは、氷の削り方とシロップの創意工夫で、かき氷メニューはこんなにも無限にも広がるのだということ。「氷屋ぴぃす」さんにも、定番10種近くの他に、季節替わりの限定メニューが並びます。よもぎ餡が隠れていたり、濃厚ソースがかかっていたりと、好きな人にはたまらないラインナップなのでしょうね。行列してまで食べる情熱はない私でさえ、この日頂いた2種だけでも新鮮な感動を覚え、かき氷を求めて混み合う季節が来る前に、他のフレーバーも食べに行ってみようかな…と思ってしまいました。

帰宅してから調べてみたら、昨年の夏にオープンしたかき氷屋さんなのですね。じぞうビルの辺りは、マルイ脇から井の頭公園に続くメインストリートに比べると、人通りの少ないエリアで目立たなかったのですが、これから気温が高くなるにつれてかき氷が美味しくなる季節。夏に向けて一層賑わってゆくことでしょう。

ごちそうさまでした。 

2016年3月某日の旅先: 吉祥寺「氷屋ぴぃす」さん

氷屋ぴぃすかき氷 / 吉祥寺駅井の頭公園駅
昼総合点★★★☆☆ 3.4