神保町「ドース イスピーガ (Doce Espiga)」~このパステル・デ・ナタも好き~
お盆前の平日に休みが取れたので、朝から大好きな街・神保町へ。午後には売り切れてしまうという噂もあるポルトガル菓子の店「ドース イスピーガ(Doce Espiga)」さんがお目当てだ。
この時まだ11時前。なのにパステル・デ・ナタ(ポルトガルのエッグタルト)の残りは僅かで、なんと私の希望数3個を購入したら売り切れとなってしまった…。朝7時からの営業とはいえ、そんなに皆早朝からゲットされるんですか…?
◆パステル・デ・ナタ
バターが香る生地はしっとり過ぎず、サクサク過ぎずの食感。溢れんばかりのカスタードクリームがとにかくリッチ!きちんと甘いのに、甘さが勝っていてしつこいわけではなく、口の中に入れたひとくち分にうっとりして、いつまでもそのままにしておきたいような、上質な濃厚さがギュッと詰まってる。
パステル・デ・ナタと言えば、代々木公園の「ナタ・デ・クリスチアノ」さんが有名で、私も大好き。あちらのパステル・デ・ナタは、パリパリと音がするような幾重にも畳まれた層からじゅわじゅわとバターが染み出すクロワッサンにも似た生地だけど、「ドース イスピーガ」さんの方がタルト感を感じる。フィリングのカスタードの卵感は「ナタ・デ・クリスチアノ」さんの方が強いかな。しかし、どちらもそれぞれ美味で甲乙つけがたいなぁ。
◆チーズとアーモンドのお菓子
正式名称あったかな?こちらもアーモンドプードルたっぷりで、小さくてもしっかりとした食べ応え。甘さは控えめで、アーモンドプードルの風味とチーズの塩気がワインにも合いそう。敢えて言えばベイクドチーズケーキに近い風味だけど、カッテージチーズのような軽やかなチーズ感とアーモンドプードルの風味で、重たく感じない。
◆セジンブラの焼菓子
セジンブラというポルトガルの半島の先にある町の郷土菓子だそう。シナモン入りと聞いて即決買い。硬くなるので冷蔵庫に入れるのは避けてねと伺った通り、エナジーバーのような密度の高いお菓子で、甘さもしっかりめ。そもそもカステラの原型であるパォンデローといい、ポルトガル菓子は力強い甘さがスタンダードらしいので、これが正統なんだろうな。シナモン入りのお菓子は好きだけど、私にはちと甘めでした。(写真ブレブレ…😢)
それにしてもパステル・デ・ナタは美味しいな!喫茶店での楽しみは無限の神保町にあって、伯水堂は閉店してしまったし、「Styles Cakes & Co.」さんぐらいしか持ち帰りお菓子の楽しみがなかったけど、これからはこちらも”自宅でのお楽しみ”に加えられる!またいっそう神保町が好きになっちゃうな―。
★ポルトガル菓子関連記事